加藤隆一 (外交官)

加藤隆一について

加藤隆一氏は、1964年2月26日に山形県で生まれました。上智大学文学部社会学科を卒業後、国際協力の分野で長年にわたり活躍してきた外交官です。2022年10月からは、駐ギニア特命全権大使として、日本とギニアの外交関係の発展に尽力しています。

国際協力機構でのキャリア

1987年、加藤氏は特殊法人国際協力事業団（現在の独立行政法人国際協力機構、JICA）に入団し、そのキャリアをスタートさせました。研修事業部研修第二課に配属されたのを皮切りに、調達部機材課、無償資金協力事業部業務第二課など、様々な部署で経験を積みました。

1994年7月には、フランス事務所に赴任。その後、1997年に外務事務官として中近東アフリカ局アフリカ第二課に配属され、外務省でのキャリアをスタートしました。1998年には、企画部地域第三課長代理、1999年には国別計画体制準備室地域第三グループ長代理を歴任し、地域開発計画の策定に携わりました。2000年には、アフリカ・中近東・欧州部アフリカ課長代理として、アフリカ地域における協力活動を推進しました。

2002年、加藤氏は象牙海岸共和国事務所次長として海外勤務を経験。その後、アフリカ・中近東・欧州部計画課長代理を経て、2003年にはセネガル事務所次長に就任し、国際協力機構セネガル事務所次長、兼中西部アフリカ地域支援事務所次長（所長）として、アフリカ地域での開発協力に貢献しました。

2006年からは、国際協力機構の本部にて、総務部総務グループ組織運営チーム主査、同チーム長、総務部総務課長、総務部総合調整課長と、組織運営の中枢を担いました。

その後、2009年にはアフリカ部参事役、TICADⅣフォローアップ業務室副室長として、アフリカ開発会議（TICAD）のフォローアップ業務を担当。2010年にはアフリカ部参事役、兼総務部参事役、兼アフリカ部TICAD推進室副室長として、TICADの推進に尽力しました。

2011年には、アフリカ部次長に就任。2012年にはアフリカ部アフリカ第二課長を兼任し、同年9月にはアフリカ部次長、兼セネガル事務所付となりました。同年10月にはセネガル事務所長として、再びアフリカでの開発協力の最前線に立ちました。

2016年、加藤氏は総務部審議役、兼総務部次長に就任。2017年にはアフリカ部長として、国際協力機構におけるアフリカ地域全体の戦略立案と実施を統括しました。2020年に国際協力機構を退職しましたが、同年10月には上級審議役として再び組織に貢献。2022年に退職しました。

駐ギニア特命全権大使として

国際協力機構での長年の経験と、アフリカ地域での豊富な知識を活かし、2022年10月、加藤氏は外務省ギニア国駐箚特命全権大使に任命されました。現在、日本とギニアの友好関係の促進、経済協力、文化交流など、多岐にわたる分野での両国関係強化に尽力しています。

加藤隆一氏の国際協力と外交への情熱は、今後も両国関係の発展に大きく貢献すると期待されています。

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