労働力人口

労働力人口とその関連概念

労働力人口、または経済的アクティブ人口は、雇用されている者（一般雇用者および軍人）と失業者から成り立つ重要な指標です。この定義によれば、労働力人口には特定の条件を満たした者が含まれます。

労働力人口の定義

具体的には、民間雇用に関しては、週に1時間以上働いている人がこの人口に含まれます。また、病気や休暇などで一時的に働いていない場合でも、職に就いている限り対象となります。一方で、失業者は現在仕事がないものの、積極的に就職活動を行い、すぐに仕事に就ける準備が整っている人を指します。ここには、アルバイトをしている学生やパートタイムで働く主婦も含まれます。

逆に、「非労働力人口」と呼ばれるカテゴリーには、働いていないが、雇用の意思がない人々が含まれます。具体例としては、専業主婦や学生（専門学校や専修学校を含む）、定年を迎えた高齢者が挙げられます。ニートもこの非労働力人口の一部です。

労働参加率の重要性

労働参加率（LFPR）は、生産年齢人口（15～64歳）に対する労働力人口の割合を示し、経済健康の指標として広く用いられます。この指標は、労働市場がどれだけ活発であるか、また労働力の供給がどの程度行われているかを示すものとして経済政策の策定においても重要な役割を果たします。

未活用労働力の概念

さらに、労働市場の状況を理解するために「未活用労働力」という概念も重要です。国際労働機関（ILO）の2013年の決議によれば、未活用労働力は労働力の需要と供給のミスマッチによって生じる就業のニーズが満たされていない状態を指します。この状態には以下の三つのタイプが含まれますが、これに限らないとされています：

1. 時間に関する不完全雇用：より多くの労働時間を望むパートタイマーがこの例です。
2. 失業者：職に就いていないものの、積極的に仕事を探している人々です。
3. 潜在的労働力：働く意欲はあるが、何らかの理由で求職活動が制限されている人々。就業意欲を失っている方などが該当します。

日本における労働力人口の統計

日本では、総務省統計局が実施している労働力調査に基づき、15歳以上の人口において就業者と失業者が合計され、労働力人口が算出されています。このデータは政府の政策立案に利用され、労働市場の分析にも寄与しています。

労働力人口の動向は、経済的な成長を支える重要な要素ですから、さまざまな観点から継続的に監視し、分析する必要があります。このようなデータをもとに、労働政策や経済政策が精緻化されていくのです。

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