労働者共産党

労働者共産党について

労働者共産党（略称：労共党、英語: Workers' Communist Party In Japan、JWCP）は、日本における新左翼の政治団体の一つであり、1999年に共産主義者同盟（赫旗派）と日本共産党（マルクス・レーニン主義）の統合によって設立されました。この党派は、マルクス・レーニン主義や毛沢東思想を基にした「社会主義世界革命」の実現を掲げています。

結党の背景

労働者共産党の設立は、共産同系と親中共派系の異なる流れを持つグループが合流したことにより、多くの注目を集めました。しかし、一方ではその活動や機関紙が共産党ML派を中心としていることから、彼らが毛沢東主義やスターリン主義に屈服したとも批判されています。この批判は、党の目的や活動の正当性に対する疑問を投げかけるものであり、党内外でさまざまな意見が存在しています。

統一した綱領

労働者共産党の綱領や方針を示す共同声明にも目を向けると、その基本的な目標は、マルクス・レーニン主義や毛沢東思想の継承と発展、さらには現代の修正主義に対抗することにあります。この党はプロレタリア国際主義を堅持しながら、世界的な社会主義革命の達成を目指しています。また、日本における短期的な目標として、「日本帝国主義の打倒」と「アメリカ帝国主義の排除」を掲げており、これを通じてプロレタリア階級独裁の実現を目指しています。これらの綱領は、党内での組織的な統制を重視し、「個人は組織に従う」といった厳格な規律を持っていることを示しています。

政策の特徴

政策的には、労働者共産党は非正規雇用者の組織化を進めており、特に沖縄の普天間基地問題では即時閉鎖と新基地設置の阻止を強く訴えています。また、日本国憲法、特に第9条に関しては、反ファッショ民主主義の闘争としての価値を強調し、現行憲法の平和主義や基本的人権、地方自治の維持のために「改悪反対」の立場を取る方針を示しています。さらに、未来の社会主義革命の達成には「新憲法の制定」が必須であり、最終的には「軍隊を持たない社会主義国家」の実現を目標としていると述べています。

歴史的な活動

労働者共産党の歴史を振り返ると、1993年には共産主義者同盟と日本共産党の統合協議を経て、1999年に正式に結成されています。以降、2002年、2005年には定期的な党大会が開催され、内部の結束を図っています。また、党は選挙においても独自の立場を持ち、例えば、2007年の参議院選挙では川田龍平氏を支持し、2013年には山本太郎氏を支援するなど、活動を進めています。また、2020年には第八回党大会も開かれ、さらなる発展を目指しています。

終わりに

労働者共産党は、日本において重要な政治勢力として位置づけられており、今後の社会運動においてもその活動が注目されています。彼らの運動がどのように進展していくのか、引き続き見守る必要があります。

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