労働者運動資料室

労働者運動資料室について

労働者運動資料室（ろうどうしゃうんどうしりょうしつ）は、東京都に位置する特定非営利活動法人（NPO法人）で、労働者の運動の現状や歴史に関心を寄せる人々に向けて、資料や情報の提供を行っています。この資料室は、2002年6月に東京都から正式に認証を受けて設立されました。

目的と活動内容

この資料室の主な目的は、労働者の運動に関する正しい知識を広めることで、経済や政治、社会に関する情報や労働運動の資料を提供し、調査や研究を通じてその普及に寄与することです。具体的には、労農派マルクス主義や社会主義協会に関する歴史や文献の研究と紹介が中心の活動となっています。

組織の歴史

資料室の創立当初の役員には、小島恒久理事長、佐藤保副理事長、山崎耕一郎副理事長が名を連ねており、その多くは社会主義協会と関わりのある人物でした。2012年8月には山崎耕一郎が理事長に就任しましたが、彼は2017年11月に逝去しました。それ以降は、佐々木克己理事長、熊谷重勝副理事長、瀬戸宏副理事長が役員として新たな体制を築いています。

発行物と資料

資料室は年に数回、会報を発行しており、公式サイトでは日本社会党や社会主義協会、日本[[社会主義青年同盟]]などの歴史的資料を公開しています。また、以前は月に一度、労農派の歴史に関する研究会を開催し、教育的活動にも力を入れていました。山川菊栄賞の運営支援団体としても活動していたのです。

所蔵資料の変遷

川口武彦の蔵書を基に多くの関係資料を所蔵していましたが、山崎耕一郎の死後、事務所は閉鎖され、隣接する部屋を他の団体と共同で使用することにしました。そのため、新しい役員が再選出され、資料室は存続を果たしています。一方、所蔵していた資料は関東地方の篤志家の自宅に移され現在は利用できない状態です。

まとめ

労働者運動資料室は、労働運動と社会主義に関連する貴重な情報源であり、関連する歴史資料の保存や研究を通じて、労働者たちの権利や運動についての理解を深めていく役割を果たしています。今後の活動によって、その目的がさらに拡大し、多くの関心を集めることが期待されます。

もう一度検索