動物フィギュア

動物フィギュアとは

動物フィギュアとは、動物をモデルにした模型の総称です。様々な素材や縮尺で制作され、コレクションアイテムや子供の玩具として親しまれています。日本では、1990年代後半から2000年代初頭にかけて食玩ブームが起こり、動物フィギュアが広く認知されるようになりました。しかし、それ以前にも海外製の動物ミニチュアが流通しており、子供たちを中心に人気を集めていました。

動物フィギュアの歴史

動物フィギュアの歴史は古く、1960年代から1980年代にかけては、イギリスのブリテン社(Britains)製の動物ミニチュアが日本でも人気を博しました。ブリテン社の製品は、主に動物園の動物を模した「ZOO」シリーズと、家畜を模した「Farm」シリーズがあり、精巧な造形が特徴です。

1999年には、海洋堂が原型を制作した食玩『チョコエッグ』が大ヒットし、動物フィギュアブームの火付け役となりました。チョコエッグは、精巧な動物フィギュアがおまけとして付いている食玩で、子供だけでなく大人にも人気を集めました。このブームをきっかけに、様々なメーカーから動物フィギュアが発売されるようになりました。

2001年には、ワンダーフェスティバルでホビージャパンが『ネイチャー物』をテーマにブースを展開し、松村しのぶ氏による作例や小池徹弥氏によるジオラマ製作の実演などが行われ、動物フィギュアの新たな可能性が示されました。

主要なメーカー

日本のメーカー

海洋堂: 1980年代後半から動物のガレージキットを制作。1999年のチョコエッグの大ヒットで動物フィギュアブームの立役者となりました。『アニマテイルズ』、『アクアテイルズ』、『ダイノテイルズ』、『バードテイルズ』など、様々なシリーズを展開しています。近年では、カプセルトイやソフトビニールフィギュアにも力を入れています。
タカラトミーアーツ（ユージン）: 2002年にカプセルトイ『原色図鑑シリーズ』を発売。精巧な造形が特徴で、特に爬虫類や両生類、魚類のフィギュアに定評があります。
タカラトミー: 2013年から手のひらサイズの動物フィギュア『アニア』を発売。可動ギミックが搭載されており、知育玩具としても人気があります。
奇譚クラブ: 2008年からカプセルトイ『ネイチャーテクニカラー』を発売。海洋生物や両生類など、自然をテーマにしたフィギュアを展開しています。実用的なマグネットタイプの『ネイチャーテクニカラーMONO』シリーズも人気です。
ハピネット・ロビン: 2005年にソフビ人形『動物大百科』を発売。動物園で見られる動物をモデルにしており、ニホンジカやニホンザルなど、日本固有の動物がラインナップされているのが特徴です。
カロラータ: 動物園や水族館の売店を中心に、小型の動物フィギュアをセットで販売しています。
フェバリット: 恐竜や海洋生物のレジン製フィギュアを制作。ソフトビニール製の『ソフトモデル』も展開しています。

海外のメーカー

BRITAINS（ブリテン社）（イギリス）: 1960年代から動物ミニチュアを製造している老舗メーカー。1/32スケール|1_32スケールで動物園の動物と家畜をモデルにしたフィギュアが有名です。
Schleich（シュライヒ）（ドイツ）: ノンスケールですが、一部シリーズには1/32や1/1|1_12スケールを採用。動物の種類が豊富で、恐竜などの先史時代の動物のフィギュアも人気です。
Preiser（プライザー）（ドイツ）: 鉄道模型のストラクチャーメーカーですが、1/24スケール|1_24スケールの動物フィギュアも製造しています。
Safari（サファリ社）（アメリカ）: 動物園や水族館で販売されることが多く、様々な動物のフィギュアを販売しています。特に、モントレーベイ水族館監修の海洋生物フィギュアは有名です。
Papo（パポ）（フランス）：精巧な動物フィギュアを製造しています。

まとめ

動物フィギュアは、子供から大人まで幅広い世代に愛されるコレクションアイテムです。食玩ブームをきっかけに、様々なメーカーから個性豊かな動物フィギュアが発売され、現在もその人気は衰えていません。コレクションするだけでなく、ジオラマ製作や教育玩具として活用するなど、様々な楽しみ方ができます。

今後も、新たな技術やアイデアを取り入れた動物フィギュアが登場することが期待されます。

もう一度検索