動物探偵まどかの推理日誌

動物探偵まどかの推理日誌

『動物探偵まどかの推理日誌』は、原作を宮﨑克、作画を左藤圭右が担当した漫画作品です。講談社の『月刊少年ライバル』にて、2013年5月号から2014年7月号まで全15話が連載されました。単行本はライバルコミックスから全4巻が刊行されています。

概要

本作は、動物に関する豊富な知識を持ち、その行動を読み解くことで動物とコミュニケーションを取るような能力を持つ少女、阿仁円（あに まどか）が主人公の推理漫画です。円は、八木刑事からの依頼を受け、動物が関わる事件の解決に協力します。各話は基本的に1話完結ですが、第5話と第6話は前後編で構成されています。

掲載誌である『月刊少年ライバル』が2014年7月号で休刊となったため、本作も同時期に最終回を迎えました。

原作担当の宮﨑克は、過去に『人形草紙あやつり左近』などのミステリー漫画を手掛けており、本作の連載期間中には、ミステリー漫画『月は囁く』の原作も担当していました。

作画担当の左藤圭右は、ゴツボ☆マサルやゴツボ×リュウジのアシスタントを経てデビュー。初の単行本となった本作の第1巻と第2巻には、それぞれゴツボ☆マサルとゴツボ×リュウジが推薦コメントとイラストを寄せています。

登場人物

阿仁円（あに まどか）
阿仁動物公園の園長を務める高校2年生。動物の生態や行動に関する深い知識を持ち、警察からの依頼で動物が関わる事件の解決に協力します。事件の真相を見抜いたときの決め台詞は「○○は斯く語りき」。

八木刑事
捜査一課所属の刑事。動物が関わる事件の際に、まどかに協力を依頼します。まどかからは「山羊さん」と呼ばれています。

九玉藻（いちじく たまも）刑事
八木に好意を寄せる同僚の刑事。ポニーテールの先端が9つに分かれた髪型が特徴で、まどかからは「キューちゃん」と呼ばれています。

亀梨万里（かめなし まり）
まどかのクラスメイトで、「亀ちゃん」と呼ばれています。警察署長の孫娘で、UMA（未確認動物）に強い興味を持っています。

千羽千鶴（せんば ちづる）
まどかのクラスメイトで、「鶴ちゃん」と呼ばれています。アウトローな組織「千羽組」の一人娘。

怪盗BONE（かいとうボーン）
動物を使ったトリックで高価なものを盗み出す怪盗。犯行現場に頭蓋骨のレプリカを残します。

書誌情報

* 原作：宮﨑克、漫画：左藤圭右『動物探偵まどかの推理日誌』（ライバルコミックス、講談社、全4巻）

日本国外での翻訳出版

2018年1月には、台湾で繁体字中国語版『動物偵探小圓的推理日誌』が刊行されました。

本作は、動物の生態や行動に関する知識を活かした推理と、個性的なキャラクターたちが織りなす物語が魅力の作品です。

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