勝手にしやがれヘイ!ブラザー

勝手にしやがれヘイ!ブラザー

『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』は、1989年10月から1990年3月まで日本テレビ系列で放送されていたテレビドラマです。毎週金曜日の20時から20時54分に放送され、全22話が制作されました。

概要

このドラマは横浜市中区の北村法律事務所を舞台に、弁護士の息子である異母兄弟が織り成す物語です。主人公の岸田法眼（柴田恭兵）はフリージャーナリストとして活動し、法眼の異母弟である北村則規（仲村トオル）は司法浪人として過ごしています。彼らは様々な事件や騒動に巻き込まれ、その姿をコミカルに描かれています。

制作陣は人気ドラマ『あぶない刑事』のスタッフが引き継いでおり、そのため本作にも多くのセルフパロディが散りばめられています。さらに、『あぶない刑事』に登場するキャラクターや名称が随所に登場し、同番組のスピンオフ的な要素を持つ作品となっています。ただしメインキャラクターは法曹界の人間ではなく、一般市民という位置づけであり、事件もさまざまな種類が取り扱われています。

主な登場人物

• - 岸田法眼（ホーガン）：フリージャーナリストとして冷静に振る舞いますが、情に流されやすい性格が特徴です。司法試験には合格していますが、弁護士にはならず取材に勤しむ日々を送っています。トラウマを抱えていたり、愛車のアルファロメオに愛着を持つ姿も描かれています。

• - 北村則規（ノリキ）：司法浪人で、少々無鉄砲な性格の持ち主です。兄である法眼とは最初は打ち解けられませんが、次第に兄弟としての絆を深めていきます。彼の幼少期の自慢話がユーモラスに描かれ、様々な事件に巻き込まれます。

• - 水上始（ハジメ）：則規の大学の後輩であり、常に則規にくっついている姿が印象的です。彼の存在が時に物語におけるユーモアの要素となります。

• - 吉野くるみ：北村家のハウスキーパーの女性で、突拍子もない行動が目立つキャラクターです。彼女の生き生きとした姿がドラマの魅力の一つとなっています。

• - 北村敬太郎：法律事務所の代表であり、情に厚い一面を持つ人物です。彼は法眼と則規の父親であり、頻繁に心臓発作を起こす場面も描かれており、その金銭感覚の不思議さも特徴です。

音楽

オープニングテーマ『ヘイ！ブラザー』とエンディングテーマ『横浜DAYBREAK』は、ドラマの雰囲気を盛り上げる重要な要素です。音楽は柴田恭兵によって提供され、テーマソングにはR&B調のリズムが取り入れられています。

制作スタッフ

本作品の企画には、日本テレビの初川則夫とセントラル・アーツの黒澤満が関与しています。プロデューサーには伊地智啓と服部紹男が名を連ね、撮影や音楽、編集に至るまで多彩なスタッフによって支えられています。

番組は放送後も評価を受け、2007年にはDVD-BOXとして映像作品がリリースされるなど、いまだに多くのファンに愛されています。作品の親しみやすさと独特のユーモアが揃った『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』は、日本のテレビドラマの中でも特異な存在と言えるでしょう。

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