包括的核実験禁止条約機関準備委員会

包括的核実験禁止条約機関準備委員会（CTBTO準備委員会）について

包括的核実験禁止条約機関準備委員会（CTBTO準備委員会、Preparatory Commission for the Comprehensive Nuclear-Test-Ban Treaty Organization）は、1996年に設立された、包括的核実験禁止条約（CTBT）の全署名国が参加する最高意思決定機関です。

概要

CTBTO準備委員会は、CTBTの円滑な実施を目的として設立されました。CTBTは、あらゆる場所での核爆発実験を禁止する国際条約ですが、未だ発効していません。そのため、CTBTO準備委員会は、条約の発効を待つ間、以下の活動を行っています。

暫定技術事務局（PTS）の運営: ウィーンに設置されたPTSは、条約の検証体制を準備する役割を担っています。
国際監視制度（IMS）の整備: 世界中に設置された観測施設ネットワークを通じて、核実験の兆候を監視しています。
国際データセンター（IDC）の運営: IMSから得られたデータを分析し、核実験の有無を判断するための情報を提供します。
現地査察（OSI）の準備: 核実験の疑いがある場合、現地に査察団を派遣するための準備を行います。

CTBTO準備委員会は、CTBTの発効後、条約の実施を担うCTBTOの中核機関となる予定です。日本からは、在ウィーン国際機関日本政府代表部特命全権大使を務めた高須幸雄、小澤俊朗、海部篤が議長に選出されたことがあります。

組織

CTBTO準備委員会の組織は、大きく分けて以下の部門で構成されています。

暫定技術事務局（PTS）
事務局長室
内部監査室
評価課
行財政局
総務課
会計課
人事課
調達課
法務対外関係局
法務課
渉外関係・国際協力課
広報課
政策決定機関支援課
国際監視制度局
局長室
ネットワークシステム支援課
技術開発課
観測施設支援課
国際データセンター局
局長室
運用課
ソフトウェア応用課
観測・データ解析課
自動処理システム課
能力開発・トレーニング課
現地査察局
局長室
計画・運用課
ロジスティクス・運用支援課
機器課
文書課
トレーニング課

CTBTの重要性

CTBTは、核兵器の拡散を防ぎ、核軍縮を促進するための重要な条約です。CTBTO準備委員会は、CTBTの発効と完全実施に向けて、国際社会と協力して活動しています。

関連項目

包括的核実験禁止条約

外部リンク

* 包括的核実験禁止条約機関（CTBTO）

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