北サマル州

北サマル州は、フィリピン中部の東ビサヤ地方に位置する州で、サマール島の北部に広がっています。州都はカタルマンで、この地域は美しい自然と豊かな歴史を持つことで知られています。

地理

北サマル州はサマール島の北部に位置し、南側は東サマル州とサマル州に接しています。西側にはサマール海が広がり、多数の島々が点在しており、そのほとんどがこの州の領域に含まれています。これらの島々の南にはビリラン州が、西にはビコル地方のマスバテ州が位置しています。また、北側にはサンベルナルディーノ海峡を挟んでソルソゴン州が隣接しています。

歴史

北サマル州は、米比戦争中に重要な舞台となりました。特に、1900年4月15日にカトゥビグで起こった戦いは、この地域の歴史において特筆すべき出来事です。フィリピン人ゲリラがアメリカ軍部隊を急襲し、カトゥビグの町を4日間にわたって占拠しました。アメリカ軍も増援が到着するまで持ちこたえ、激しい戦闘が繰り広げられました。この戦いは「カトゥビグの戦い」として知られています。

行政区分

北サマル州は、24の基礎自治体（Municipalities）から構成されています。この州には、独立市（Independent cities）や構成市（Component cities）は存在しません。

基礎自治体

以下は、北サマル州を構成する基礎自治体のリストです。

アレン
ボボン
カピウルアン
カタルマン
カトゥビグ
ガマヨ
ラオアン
ラスナバス
ラベザレス
ロピ
マタグナオ
モンレオン
パムブハン
サンイシドロ
サンホセ
サンロケ
サンビセンテ
シルビノ・ルバト
ビクトリア
マリアヌエバ
サンアントニオ
ロサリオ
サンタクララ
バトラン

交通

フェリー

北サマル州への主要な交通手段の一つにフェリーがあります。マトノグ（ソルソゴン州）とアレン（北サマル州）の間を結ぶフェリーが運行されており、この地域へのアクセスを容易にしています。このフェリー航路は、島々を繋ぎ、人々の移動や物資の輸送に重要な役割を果たしています。

北サマル州は、その地理的な特性と歴史的な背景から、多様な魅力を持つ地域です。自然の美しさと共に、過去の出来事が今もなお息づいており、訪れる人々に深い印象を与えます。

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