北ペトウトル山

北ペトウトル山は、北海道河東郡鹿追町に位置する標高1,400.9mの山であり、山頂には二等三角点「邉登宇取」が設置されています。

概要

然別火山群を構成する山の一つで、約30万年前から約10万年前にかけて活動した旧期然別火山群の成層火山です。地理的には、南にペトウトル山（標高1,414m）、南ペトウトル山（標高1,345m）が連なっています。山頂とされている場所には三角点が設置されていますが、実際には北西方向に約400m離れた場所に、標高1,421mのより高いピークが存在します。

山名の由来

山の名前は、アイヌ語の「ペト・ウトル（川・あいだ）」に由来するとされています。この地名が初めて記録されたのは、明治時代に発行された「北海道実測切図」であり、当時は「ペトウトルヌプリ」と記載されていました。

登山について

北ペトウトル山には整備された登山道がないため、一般的には残雪期に登山が行われます。よく利用されるルートとしては、まず南ペトウトル山からペトウトル山を経由して山頂を目指し、山頂の東側にある尾根から然別湖の北側へと下り、その後、道道85号を歩いて南ペトウトル山の登山口まで戻るというコースがあります。また、冒険心のある登山者は、北ペトウトル山の山頂から、より標高の高い1,421mのピークを目指すこともあります。

北ペトウトル山は、手付かずの自然が残る山であり、登山経験者にとっては魅力的な挑戦の場となるでしょう。しかし、登山道がないため、十分な準備と経験が必要です。

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