北京理工大学

北京理工大学

北京理工大学（ペキンりこうだいがく）は、中華人民共和国の首都、北京市海淀区に位置する国立大学です。1940年に中国共産党によって設立された最初の理系大学であり、その歴史は中国の近代史と深く結びついています。略称として「北理工」や「北理」とも呼ばれています。

大学の特色

北京理工大学は、工学を主軸としながらも、理学、人文社会学など幅広い分野を網羅する総合大学です。特に、国防分野における高度な科学技術人材の育成に力を入れており、国家の重要な戦略拠点としての役割を担っています。副部級大学として、「211工程」、「985工程」、そして「双一流」といった国家プロジェクトにも指定されており、その教育・研究水準は国内外から高く評価されています。

また、卓越大学連盟のメンバー校でもあり、国内外のトップレベル大学との連携も積極的に行っています。李鵬、曽慶紅、葉選平など、数々の国家リーダーを輩出していることからも、その教育力の高さが窺えます。大学内の全ての学院に博士課程が設置されており、高度な研究活動も活発に行われています。

歴史

北京理工大学の起源は、1939年に共産党中央委員会が延安で設立した「自然科学研究院」に遡ります。翌1940年には「延安自然科学研究院」と改称され、1943年には「延安大学」に編入されました。その後、1946年に「晋察冀辺区工業専門学校」、1948年に「北方大学工学院」と、時代と共にその姿を変えてきました。

中華人民共和国成立後の1951年、大学の再編により「華北大学工学院」を経て、「北京工業学院」として独立した大学となりました。そして1988年4月2日、総合大学としての発展を目指し、「北京理工大学」へと名称を変更し、現在に至っています。

QSランキング

国際的な大学評価機関であるQSランキングにおいても、北京理工大学は高い評価を受けています。2012年には、「アジア100強」および「世界大学500強」に選出され、中国の大学の中では13位にランクインしました。2015年には、「アジア80位」と「世界大学401位」にランクインしており、その国際的な知名度と評価は年々高まっています。

教育組織

北京理工大学は、以下の多様な学院で構成されており、幅広い分野で高度な教育・研究が行われています。

基礎教育学院
設計・芸術学院
外国語学院
法学院
人文社会学院
経済・管理学院
理学院
生命学院
化学工業・環境学院
素材学院
軟件（ソフトウェア）学院
計算機学院
光電（光エレクトロニクス）学院
信息（情報）・電子学院
機械・車両学院
機械電気学院
宇航（宇宙航空）学院
自動化学院

大学のウェブサイトと関連リンク

より詳しい情報については、以下の公式ウェブサイトや関連リンクをご参照ください。

北京理工大学网站
北京理工大学学生会
北理飞翔
北理工FTP联盟
北理网协论坛
北理九星
* 大学の概要 北京理工大学／中国の主要大学（Science Portal China）（日本語）

北京理工大学は、その長い歴史と実績に裏打ちされた教育・研究力で、中国の発展に大きく貢献しています。今後も、国際社会におけるリーダーシップを発揮し、更なる発展を遂げていくことが期待されます。

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