北信州みゆき農業協同組合

JA北信州みゆきの概要と歴史

JA北信州みゆき農業協同組合は、長野県北部の豊かな自然の中で育まれた農産物を扱う農業協同組合でした。本部は飯山市に置かれ、地元住民にとってなくてはならない存在として、長年にわたり地域社会に貢献してきました。

JA北信州みゆきは、飯山市、下高井郡、木島平村、野沢温泉村、中野市の一部、下水内郡栄村を管轄区域としていました。これらの地域は、山間部が多く、多様な気候条件を生かして、米、きのこ類（ぶなしめじ、えのきなど）、アスパラガス、リンゴ、プラムなど、多種多様な農産物が生産されていました。

組合は、1998年12月1日、飯山市飯山農協、いいやまみゆき農協、豊田村農協、栄村農協の4つの農協が合併して設立されました。合併により規模を拡大し、より効率的な農業経営と、組合員の生活向上を目指しました。

設立以降、JA北信州みゆきは、地域農業の振興に尽力しました。農家の技術指導、販売促進、金融サービスなど、多岐にわたる事業を展開し、組合員の生活基盤の安定に貢献しました。また、指定金融機関として、地域の金融面も支えていました。具体的には、野沢温泉村と栄村では指定金融機関、飯山市では指定代理金融機関としての役割を担っていました。

しかし、時代の変化に伴い、農業を取り巻く環境は大きく変化しました。少子高齢化の進展や農業生産者の減少、市場競争の激化など、多くの課題に直面しました。このような状況の中、JA北信州みゆきは、より大きな組織との合併という決断を下しました。

2016年9月1日、JA北信州みゆきは、ながの農業協同組合、須高農業協同組合、志賀高原農業協同組合、ちくま農業協同組合とともに合併し、新たなながの農業協同組合としてスタートしました。合併により、より広範囲をカバーする大規模な組織となり、経営基盤の強化と、さらなる地域農業の発展を目指しました。合併後、ながの農業協同組合が、JA北信州みゆきの業務を引き継ぎました。

廃止時点でのJA北信州みゆきの組合員数は11,820名に上り、その規模の大きさが伺えます。また、購買店舗として、エーコープみゆき店（飯山市）と永田生活店舗（中野市）を運営していました。これらの店舗は、組合員にとって生活に密着した重要な拠点でした。

JA北信州みゆきは、その歴史に幕を閉じましたが、地域の農業発展に貢献した功績は、長く記憶されることでしょう。合併後も、その精神は、ながの農業協同組合に受け継がれ、地域農業の活性化に役立てられています。

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