北原巌男

北原巌男について

北原巌男（きたはら いわお）は、1947年7月20日に生まれ、日本の防衛官僚、外交官として活躍した人物です。長野県上伊那郡高遠町（現在の伊那市高遠町）荊口で生まれ、上田高等学校を経て、1972年に中央大学法学部を卒業後、防衛庁（現在の防衛省）に入庁しました。

防衛庁・防衛省でのキャリア

北原氏は、防衛庁入庁後、様々な部署でキャリアを重ねました。初期には人事教育局や長官官房総務課で勤務し、その後、外務省在カナダ大使館へ二等書記官、一等書記官として出向しました。帰国後は防衛局の調査部門で要職を歴任し、防衛政策の立案に貢献しました。

1980年代後半からは、装備局や長官官房で重要な役割を担い、1988年には防衛施設庁広島施設局施設部長に就任。その後、防衛局調査第二課長、人事局人事第三課長、防衛施設庁総務部会計課長、人事局人事第一課長などを歴任し、組織運営の中核を担いました。

1996年には長官官房秘書課長に就任し、1997年には防衛審議官兼秘書課長を務めました。1998年には防衛施設庁那覇施設局長となり、その後、運用局長、管理局長を経て、2003年に官房長に就任しました。2005年には防衛施設庁長官に任命され、その手腕を発揮しましたが、2007年の防衛施設庁廃止に伴い退官しました。

外交官としての活動

防衛施設庁退官後、2008年4月には損害保険ジャパン顧問に就任しましたが、同年9月には東ティモール駐箚特命全権大使に任命され、外交官としての新たなキャリアをスタートさせました。大使として、日本と東ティモールの友好関係強化に尽力しました。

受章

長年の功績が認められ、2017年11月には瑞宝重光章を受章しました。

同期

北原氏の防衛庁入庁同期には、三菱電機電子システム事業本部顧問で、防衛省運用企画局長を務めた山崎信之郎氏がいます。

まとめ

北原巌男氏は、防衛官僚として長年日本の防衛政策に貢献し、その後外交官としても活躍した人物です。彼の幅広い知識と経験は、日本の安全保障と国際関係の発展に大きく貢献しました。その多岐にわたるキャリアと実績は、後進の模範となるでしょう。

参考情報

[北原大使挨拶一覧（駐東ティモール大使館ホームページ内）]([無効な URL を削除しました]）
防衛施設庁閉庁式における北原長官訓示（旧防衛施設庁公表資料保管書庫ページ内）

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