北回帰線駅

北回帰線駅（きたかいきせんえき）

北回帰線駅は、台湾嘉義県水上郷に位置していた台湾鉄路管理局縦貫線の廃止された貨物駅です。現在は旅客駅としての再開業に向けた計画が進められています。

歴史

北回帰線駅は、1937年5月1日に「北回歸線信號場」として信号場からスタートしました。その後、1943年4月1日に貨物営業を開始し、1949年には三等駅へと昇格し、旅客扱いも開始されました。しかし、1959年に彰化 - 台南間でのCTC化工事に伴い一時休業。1961年に営業を再開しましたが、簡易駅となり、貨物駅として嘉義駅の管理下に入りました。2002年8月13日、中油の輸送が道路経由に移行したため、輸送需要が減少し廃止されました。

再旅客化計画

嘉義市街鉄道高架化計画において、北回帰線駅は旅客駅として復活する予定です。この計画では、隣接する北回帰線太陽館へのアクセス向上を目的としています。高架化計画は2025年末の開通を目指していますが、北回帰線駅周辺は高架化されず、地平のまま維持される予定です。

駅構造

現在、駅舎は1棟のみが残っています。廃止前には3本の貨物側線がありました。また、以前は北東方向に中油嘉義溶剤廠支線が分岐しており、駅の南方には台湾セメントのセメント貯蔵施設がありました。再設置時には島式ホーム2面4線となる予定です。

利用状況

現在、駅は廃止されていますが、再開業後は周辺の観光地へのアクセス拠点としての利用が見込まれます。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設や観光地があります。

嘉義北回帰線標誌（モニュメント）: 北回帰線を記念したモニュメント。
嘉義空港: 近隣にある空港。

バス路線

以下のバス路線が利用可能です。

嘉義客運(Joy Bus)
北回
7205 嘉義 - 朴子
7206 嘉義 - 塭港
7209 嘉義 - 布袋
7229 嘉義 - 柳營

嘉義県公車処

隣の駅

台湾鉄路管理局
縦貫線
嘉義駅 - 北回帰線駅 - 水上駅
中油嘉義溶剤廠支線（廃線）
* 北回帰線駅 - 嘉義中油煉製研究所

まとめ

北回帰線駅は、かつて貨物輸送を担っていた駅でしたが、再開業後は観光客にとって重要なアクセス拠点となることが期待されています。歴史的背景を持ちながら、新たな役割を担う駅として、今後の動向が注目されます。

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