北大阪朝鮮初級学校

北大阪朝鮮初級学校について

北大阪朝鮮初級学校（きたおおさかちょうせんしょきゅうがっこう、기다오사까조선초급학교）は、大阪府大阪市東淀川区に位置し、朝鮮語教育を行う学校です。この学校は、株式会社大阪朝鮮学園によって運営されており、幼稚教育を担当する幼稚班も併設されています。ただし、一般的な日本の小学校とは異なり、非一条校として位置付けられています。

学校の設立と沿革

北大阪朝鮮初級学校は、2023年に他の3つの朝鮮初級学校（城北朝鮮初級学校、北大阪朝鮮初中級学校、大阪福島朝鮮初級学校）が統合され、新たに設立された教育機関です。この統合により、地域の朝鮮語教育の重要性が再確認されました。

過去を振り返ると、第二次世界大戦の終戦後、当時の朝鮮人の子ども達に対して朝鮮語を教える国語講習所が全国各地に開設されました。特に、大阪市北部や周辺の北摂地域には、国語講習所が設立され、これを基に4つの朝鮮学校が運営されることになりました。しかし、1949年10月に出された朝鮮学校閉鎖令により、これらの学校はすべて閉校を余儀なくされました。

その後、関係者たちの熱心な努力により、1957年には東淀川朝鮮初級学校として再び設立されました。この学校は、その後の北大阪朝鮮初中級学校の基盤となる存在です。設立当初は東淀川区の十三南之町（現在の淀川区新北野）にありましたが、1960年に現在の位置に移転し、同時に「北大阪朝鮮初級学校」という名称に変更されました。その後、同年の5月には中級部が設置され、北大阪朝鮮初中級学校に改称しています。

さらに、1970年には幼稚班も設立され、地域の幼児教育にも力を入れるようになります。しかし、2020年には中級部が一時休校となり、2023年には中級部が正式に廃校されました。このような流れを経て、北大阪朝鮮初級学校が新たなスタートを切ることとなったのです。

交通アクセス

北大阪朝鮮初級学校へのアクセスは、阪急京都本線「上新庄駅」から東へ約800メートルの距離にあり、利用が便利です。また、Osaka Metro今里筋線の「瑞光四丁目駅」から南西約800メートル、または「だいどう豊里駅」から北西方面へ同じく約800メートルのところにも位置しています。さらに、大阪シティバスの「瑞光二丁目」バス停や「大阪経大前」バス停を利用することもでき、この地域の公共交通網の整備が学生たちの利用に役立っています。

まとめ

北大阪朝鮮初級学校は、歴史的背景と地域社会との結びつきによって、朝鮮語を学ぶことを求める多くの子どもたちに教育の場を提供し続けています。今後も、異なる背景を持つ学生たちが共に学び合い、成長できる場所として発展していくことが期待されています。

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