北岡悟

北岡悟：柔道から総合格闘技へ至る波瀾万丈の格闘人生

北岡悟選手は、1980年生まれの日本の総合格闘家です。奈良県奈良市出身で、高校時代は柔道部に所属していました。しかし、彼の格闘技への道は、いじめからの逃避という意外なきっかけから始まりました。高校で柔道を始めた北岡選手は、やがて格闘技全般に興味を持つようになり、船木誠勝選手とバス・ルッテン選手の試合に衝撃を受け、プロ格闘家への道を志すようになりました。

大学進学を諦め、北岡選手はパラエストラ東京（現・パラエストラ東京）に入門。ブラジリアン柔術をベースに、国内外の様々な大会で経験を積みました。2000年にはパンクラスに入門し、プロデビューを果たします。

パンクラス時代：寝技の天才が開花

パンクラスでは、卓越した寝技、特にフロントチョークや足関節技を武器に活躍しました。独特の体格を生かしたパワーあふれる寝技は、多くの対戦相手を苦しめました。2005年には、カーロス・コンディット選手をヒールホールドで一本勝ちさせるなど、その実力を世界に示しました。しかし、タイトルマッチでは惜しくも敗れ、王座獲得とはなりませんでした。

その後も、パンクラスで様々な強豪選手と対戦し、勝利を重ねていきます。しかし、北岡選手はより大きな舞台を目指していました。BodogFightとの提携を機に、PRIDEライト級GPへの参戦をアピールしますが、PRIDEの活動停止により夢は叶いませんでした。

戦極、そしてDEEP：新たな挑戦とタイトル獲得

2008年、北岡選手は戦極に参戦。ライト級に転向し、その圧倒的な強さで戦極ライト級グランプリを制覇、さらに五味隆典選手を下し、初代戦極ライト級王者に輝きます。しかし、その後は王座陥落、そして戦極の解散を経験します。

戦極解散後も、北岡選手はDEEPで活躍を続けます。2013年には、中村大介選手を下し、DEEPライト級王者に。その後も王座防衛を重ね、DEEPライト級戦線において重要な存在となります。

RIZIN、そして現在：ベテランとしての戦い

2016年にはRIZINに参戦。ベテランとして、数々の強豪選手と対戦し、その経験と技を活かした戦いを見せています。

アニメ愛：意外な一面

リング上での激闘とは対照的に、北岡選手はアニメ好きとしても知られています。「おねがいマイメロディ」の大ファンであり、同アニメに特別出演したことも話題となりました。試合時のスパッツにマイメロディの文字がプリントされていたり、新必殺技にアニメの魔法の名前をつけるなど、その愛情は格闘技への情熱に劣らず強いものです。

まとめ：北岡悟という格闘家

北岡悟選手は、いじめを克服し、柔道から総合格闘技へと進み、数々のタイトルを獲得してきた、類まれな才能を持つ格闘家です。独特の体格と、卓越した寝技、そしてアニメ好きという意外な一面は、彼の魅力の一つでしょう。これからも、ベテランとしてリングに立ち続ける北岡選手の活躍から目が離せません。彼の今後の試合にも注目が集まります。

戦績

北岡選手の戦績は非常に長く、様々な団体で数多くの試合をこなしています。詳細な戦績は、パンクラス、DEEP、RIZIN等の公式ウェブサイト、あるいは格闘技情報サイトで確認できます。

獲得タイトル

第14回全日本コンバットレスリング選手権大会 80kg級 優勝 (2008年)
戦極ライト級グランプリシリーズ2008 優勝 (2008年)
初代戦極ライト級王座 (2009年)
GiアマチュアBJJ&No-Giオープントーナメント2009関東大会 メジオ級 優勝 (2009年)
GiアマチュアBJJ&No-Giオープントーナメント2009関東大会 無差別級 優勝 (2009年)
第8代DEEPライト級王座 (2013年)
パンクラス 8人日本選抜 vs. 8人世界選抜 ワールドスラムトーナメント ライト級 優勝 (2015年)

表彰

第14回全日本コンバットレスリング選手権大会 MVP (2008年)

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