北広島市立西の里小学校陽香分校

北広島市立西の里小学校陽香分校

北広島市立西の里小学校陽香分校（きたひろしましりつにしのさとしょうがっこうはるかぶんこう）は、北海道北広島市西の里に所在する公立小学校の分校です。この学校は、児童福祉法第44条に基づき設置された児童自立支援施設「北海道立向陽学院」に併設されており、同施設に入所している女子児童が通学しています。施設に入所する児童の特性や状況に応じた教育を提供するため、本校である北広島市立西の里小学校とは異なる環境で教育活動が行われています。

沿革

この分校は比較的新しい歴史を持っています。2011年（平成23年）4月1日に開校し、児童自立支援施設に入所する女子児童への教育機会を提供するための重要な役割を担っています。

教育理念と目標

陽香分校では、児童自立支援施設という特別な環境にある児童たちに対し、将来の自立と社会復帰を目指した教育を行っています。その教育目標は以下の4つの柱を中心に据えています。

1. 基礎的な生活習慣と学習態度の確立: 日々の生活における規律や、学習に取り組むことの意義を理解し、目標に向かって努力する中で、基本的な生活習慣や学習の基礎・基本を主体的に身につける児童を育成します。
2. 豊かな人間性と自己コントロール能力の育成: 笑顔やあいさつ、感謝の気持ちを大切にし、他者との良好な関係を築くとともに、自身の感情を適切に管理し、与えられた役割や責任をしっかりと果たせる児童を育てます。
3. 心身の健康増進と自己表現力の育成: 自身の健康に配慮し、運動や芸術活動（音楽、美術）、ものづくりなどを通じて自己を表現し、心身ともに健やかでバランスの取れた児童を育みます。
4. 将来への自立支援: 自律した生活態度を養い、元の学校への復帰や中学校卒業後の進路実現など、それぞれの児童が描く将来の目標達成に向けて、具体的な支援を行い、社会へ巣立つ力を育みます。

これらの目標は、施設に入所する児童が抱える様々な課題に対応し、安心して学校生活を送りながら、社会で生きていくための力を着実に身につけられるように設定されています。

環境とアクセス

陽香分校は、本校である北広島市立西の里小学校とは道路を挟んで隣接する敷地に位置しています。また、同一敷地内には、小学校からの進学先となる北広島市立西の里中学校陽香分校や、児童自立支援施設である北海道立向陽学院も設置されており、施設と学校が連携した教育・支援体制が構築されています。

学校へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合、JR北海道バスの循環新32系統または新札幌西の里線に乗車し、「西の里学校通」バス停（国道274号沿い）で下車後、徒歩での移動となります。

陽香分校は、児童福祉の現場と連携しながら、困難を抱える女子児童一人ひとりが希望を持って将来へ進めるよう、きめ細やかな教育と支援を提供している特別な役割を持つ学校です。

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