北後志東部広域農道

北後志東部広域農道（フルーツ街道）

北後志東部広域農道は、北海道小樽市塩谷から余市郡余市町を経由し、仁木町に至る農道であり、「フルーツ街道」の愛称で親しまれています。

概要

この農道は、北後志の山麓に広がる果樹園地帯の農家のために、1983年に建設が開始され、1993年に全線が開通しました。小樽から余市にかけては、急カーブや急な坂道が多く、4箇所のトンネルが存在します。

沿線農家が小樽・札幌方面へ農作物を円滑に出荷することを目的として建設されましたが、秋の収穫期には果物狩りを楽しむ観光客や、小樽・札幌とニセコ方面を結ぶ国道5号のバイパス道路としても広く利用されています。

かつては、並行する国道5号の小樽市塩谷～余市町栄町間が崖崩れにより通行止めになることがあり、その際にはこの農道が迂回路として活用され、小樽～余市間の路線バスも農道経由で運行されていました。しかし、後志自動車道の開通や国道5号の防災工事が完了した現在では、迂回路としての役割はほぼ失われています。

ルート

JR塩谷駅から分岐し、国道5号よりも山側を通って、仁木町然別で再び国道5号と接続します。道中は、豊かな自然と果樹園風景が広がり、ドライブコースとしても人気があります。

接続・交差する路線・地点

北海道道956号小樽環状線（小樽市塩谷）
北海道道1092号栄町温泉線（余市町）
北海道道753号登余市停車場線（余市町）
北海道道36号余市赤井川線（余市町）
国道5号（仁木町）

主なトンネル

文庫歌トンネル（240m）
丸山下トンネル（281m）
種吉沢トンネル（158m）
西崎山トンネル（110m）

これらのトンネルは、農道の建設にあたり、山地を通過するために必要不可欠な構造物です。

周辺情報

フルーツ街道沿いには、果物狩りができる観光農園や、地元の特産品を販売する店などが点在しています。特に秋の収穫シーズンには、新鮮な果物を求めて多くの観光客が訪れます。

まとめ

北後志東部広域農道（フルーツ街道）は、地域の農業を支える重要な役割を担うとともに、観光客にとっても魅力的なドライブコースとなっています。四季折々の美しい景色を楽しみながら、北後志の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

関連項目

北海道地方の道路一覧
日本の農道一覧

外部リンク

農村ドライブマップ（フルーツ街道）（北海道農政部ウェブサイト、閉鎖。インターネットアーカイブより）

もう一度検索