北日本造船

北日本造船株式会社の概要と歴史

北日本造船株式会社（KITANIHON SHIPBUILDING CO., LTD.）は、青森県八戸市に本社を構える造船メーカーです。日本では北部地域に位置し、主に貨物船の製造を行っています。八戸港は、漁業が盛んな地域であり、当社は設立当初から鋼製漁船の製造と修理に特化していました。しかし、漁業用船の需要が減少したため、製造分野を一般商船へとシフトしました。その結果、現在ではケミカルタンカーや冷凍運搬船など多彩な船舶を手がけるようになりました。

沿革

北日本造船は1969年に設立され、創業当初の300G/T建造兼引揚船台が完成しました。その後、1982年には3,800G/T建造船台を完成させ、続いて1985年にはその船台を4,500G/Tに拡張しました。また、1990年にはさらに拡張を重ね、4,999G/T建造船台の完成に至ります。

1991年から1994年にかけて、引揚船台やドライドックの拡張が続き、特に1993年には4,000G/Tドライドックを8,000G/Tに増強し、次いで1994年には5,999G/T建造船台を設置しました。

2000年代に入ると、建造船台は徐々に拡大し続け、最終的には15,800G/Tの建造船台を19,500G/Tにまで拡張しました。2006年には新たに久慈工場と北沼工場が設立され、事業の基盤を強化しました。

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって、久慈工場が津波の影響を受け、約55億円の損害が発生しましたが、復旧に向けての努力が続けられています。

事業所および主要設備

北日本造船の本社工場は青森県八戸市江陽三丁目1番25号に位置し、建造船台は162.0×26.6メートルのサイズで19,500G/Tの能力を持っています。また、ドライドックも153.8×25.4メートルのサイズで13,000G/Tの処理能力を誇ります。

北沼工場は八戸市河原木にあり、久慈工場は岩手県久慈市に位置しています。これらの工場は、船舶建造と修理のための重要な設備を整えており、北日本造船が製造する各種船舶の品質と安全を確保するために貢献しています。

まとめ

現在、北日本造船株式会社は日本中小型造船工業会の一員として、日本国内における造船産業の発展に寄与しています。多様化する商船のニーズに応えるべく、蓄積された技術と経験を活かして、今後も船舶製造の分野での前進を目指しています。

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