北木島町

岡山県笠岡北木島:石の島、その歴史と現在



北木島は、岡山県笠岡市に位置する島であり、笠岡諸島の中で最大の面積と人口を誇ります。本項では、現在の北木島だけでなく、合併前の北木島、さらに遡って北木島村についても解説します。

地理



北木島は、笠岡諸島のほぼ中央に位置し、周囲を白石島真鍋島、飛島といった島々に囲まれています。古くから採石業が盛んであり、その石材加工業は現在も島の主要な産業として存続しています。島内には秋葉山や八幡山といった山々があり、これらは笠岡十名山にも数えられています。

島嶼



北木島は、主に以下の島々から構成されています。

北木島:唯一の有人島であり、いくつかの小属島を有します。
縦島:無人島です。
横辺島:こちらも無人島です。

歴史



北木島の歴史は、村制が施行された1889年明治22年)に北木島村として自治体を形成したことに始まります。1914年(大正3年)には、小学校の校舎の老朽化に対する抗議として、小学生による同盟休校が行われました。その後、1952年昭和27年)に制を施行し北木島となりましたが、1955年昭和30年)に笠岡市に編入され、北木島としての歴史を終えました。

施設



島内には、市役所の出張所や公民館などの行政施設、小学校や幼稚園などの教育施設、診療所などの医療施設があります。しかし、中学校は生徒数減少のため休校中です。また、島内には郵便局が2箇所あります。

市役所北木島出張所
大浦ふれあいハウス
北木西公民館
笠岡市立北木小学校
笠岡市立北木中学校(休校中)
笠岡市立北木西幼稚園
北木島診療所
小見山歯科
河田治療院
北木島郵便局
大浦郵便局


産業



島内には、採石業や石材加工業者が多数存在し、古くからの地場産業を支えています。その他、漁業や観光業も島の経済を支える重要な要素となっています。

かさおか島づくり海社
JA北木島
笠岡市漁業組合北木島支所
北木建設
おふくろ自慢本舗
三洋汽船

主な採石・石材加工業者

天野石材商店
一恭石材加工場
ストーン武
野村徳次石材店
藤谷石材店
山本石材工業
東洋石材工芸社
馬越道也石材店
平山石材店
ミチヒロ石材
グローバル・ストーン
コタニ
山陽石材加工
北木島石材
鶴田石材
村上石材
渡辺字彫

名所・旧跡・観光スポット



島内には、荒神社や金刀比羅宮などの神社仏閣、海水浴場などがあります。また、かつては映画館「光劇場」も存在していました。

荒神社
戎神社
恵比須神社
金刀比羅宮
春日神社
蛭子神社
福厳寺
大浦海水浴場
下浦海水浴場・キャンプ場

アクセス



北木島へは、笠岡港から旅客船やフェリーが運航しています。

笠岡港(住吉港) - 大浦港・楠港(三洋汽船):旅客船で約50分~60分
笠岡港(伏越港) - 豊浦港・金風呂港(瀬戸内中央観光汽船、笠岡フェリー):フェリーで約50分~60分

出身者



北木島出身の著名人としては、石材商の畑中平之丞、お笑い芸人の千鳥・大悟、書道家の井上理白などがいます。

まとめ



北木島は、豊かな自然と歴史、そして石材産業によって育まれた独特の文化を持つ島です。瀬戸内海の美しい景色を楽しみながら、島の歴史や文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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