北杜市オオムラサキセンター

北杜市オオムラサキセンターについて

北杜市オオムラサキセンターは、山梨県北杜市長坂町に位置する昆虫館です。この地域はオオムラサキの生息地として知られており、同センターは、オオムラサキを中心とした環境教育の拠点として、1995年に設立されました。

施設概要

センターは、「本館」「森林科学館」「びばりうむ長坂」の3つの建物で構成されています。

本館: オオムラサキが翅を広げた形を模した建物で、国内外の昆虫標本を約1万点展示しています。
森林科学館: 昆虫に関する知識を深めることができる展示があります。
びばりうむ長坂: 網で囲まれた施設で、自然に近い状態でオオムラサキの生態を観察できます。特に、7月から8月にかけての羽化シーズンには多くの来館者で賑わいます。

体験プログラム

センターでは、季節に応じた様々な体験プログラムを提供しています。

カブト・クワガタふれあいの森: 外国産のカブトムシやクワガタムシと触れ合えます（GW～11月）。入場無料です。
化石割り体験: 原石を割って、昆虫や落ち葉の化石を探すことができます（通年）。
虫取り体験: 施設周辺の自然公園で昆虫採集ができます（6月～11月）。
ピザ焼き体験: 間伐材を使ったピザ作りを体験できます（毎週土日祝）。
カブトムシの幼虫探し: 腐葉土の中からカブトムシの幼虫を探します（ゴールデンウィーク期間）。
クワガタムシの飼育講座: オオクワガタなどの飼育を学べます（不定期、事前予約制）。
各種昆虫の観察会: 水辺の生き物、ホタル、夜の昆虫観察会などがあります（不定期、事前予約制）。

これらの体験プログラムは入館料とは別に体験料が必要となる場合があります。

オオムラサキ自然公園

センターは、約6haの「オオムラサキ自然公園」の中にあります。この公園は、里山環境を再現しており、水車小屋、棚田、ため池、雑木林などが見られます。野生のオオムラサキが生息しており、初夏にはゲンジボタルやヘイケボタルも観察できます。公園内での動植物の採取は禁止されています。

最近の取り組み

近年は、オオムラサキ以外の昆虫の飼育展示にも力を入れています。2019年11月からは、世界最大のゲンゴロウであるオウサマゲンゴロウモドキの展示を始めました。このゲンゴロウは絶滅危惧種であり、ラトビア政府の許可を得て、国内3施設で繁殖研究を行っています。2020年6月には、同センターで国内2例目となる繁殖に成功しました。

利用案内

観覧料金:

乳幼児: 無料
北杜市内の小中学生: 無料
障害者割引: 手帳提示で半額（本人のみ）

開館時間:

通常: 9:00～17:00（最終入館16:30）
7月～8月: 9:00～18:00（最終入館17:30）
12月～3月: 9:00～16:00（最終入館15:30）

休館日:

月曜日（祝日の場合は営業）
祝日の翌日（土日を除く）
夏季無休（7月下旬～8月）
12月28日～1月4日（特別開館あり）

公式サイト

公式ホームページ

北杜市オオムラサキセンターは、オオムラサキを始めとする様々な昆虫を観察し、自然環境について学ぶことができる施設です。体験プログラムも充実しており、大人から子供まで楽しむことができます。

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