北杜市立甲陵中学校・高等学校

北杜市立甲陵中学校・高等学校について

北杜市立甲陵中学校・高等学校は、山梨県北杜市にある公立の中高一貫校であり、甲信地区を代表する進学校として知られています。この学校は、平成24年度にスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されており、科学教育に特化した取り組みを行っています。

学校名の由来

学校名の「甲陵」は、歴史的に名高い甲斐源氏が興隆した逸見の丘陵を意味します。この名前には、源清光がこの地を治め、後の武田氏が栄華を誇ったことが背景にあり、学校全体が天下に冠たる存在となるよう、生徒と教員が共に努力するという願いが込められています。

沿革

甲陵中学校・高等学校の歴史は1957年に始まります。当初は山梨学院短期大学附属高等学校長坂分校として開校しましたが、1968年には公立に移管され、長坂高等学校に改名されました。その後、段階的に名称変更を経て、2006年には現在の北杜市立甲陵中学校・高等学校と改称されました。

教育課程

この中高一貫校の特色は、6年間を通じた教育カリキュラムが組まれていることです。併設された高等学校の教員が中学での授業も実施し、徹底した教育が行われています。学生は、一定の条件を満たすことで自動的に高等学校へ進学できますが、入学試験も設定されており、競争的な環境があります。

中学校には40人1クラスが基本ですが、主要教科の授業は少人数制が導入され、英語ではさらに分けられて授業が行われています。授業時間は通常50分で、高校とは若干異なります。

入学試験

中学校入学に際しては、適性検査や面接、グループディスカッションが行われます。ほかにも、定期的に行われる学校行事が多岐にわたり、学園祭や文化発表会、卒業式などが計画されています。

高等学校の特徴

高等学校は、基本的に普通科のみで構成され、全国からの募集を行っています。入試は公立高校でありながら独自の基準で生徒を選抜しており、前期試験と後期試験が実施されています。このシステムにより、県内外から多くの生徒が集まってくるのです。

部活動

甲陵中学校・高等学校では、運動部や文化部が活発に活動しています。運動部には卓球部、テニス部、バスケットボール部などがあり、文化部では美術部や吹奏楽部、演劇部などが存在します。特に、箏曲部は山梨県では唯一の存在です。

教育システム

甲陵高等学校では、単位制・講座選択制や90分授業が取り入れられています。日々の学びの質を高めるため、校内模試や外部模試も実施され、学生の学力向上をサポートしています。代々木ゼミナールとの提携によるサテラインゼミも導入され、より多様な授業が提供されています。

施設

最先端の教育環境として、ミューズホールというコンサートホールが備わっています。この場所は集会や音楽祭、授業にも使用されます。また、学生寮も完備されており、遠方からの生徒たちが安心して通学できる環境が整備されています。

交通アクセス

学校へのアクセスは、JR中央本線の長坂駅から徒歩約13分、中央自動車道の長坂ICから車で約3分の位置にあります。通学の便が良いことも、地域の生徒にとっては大きな魅力です。

卒業生

甲陵中学校・高等学校からは、多くの著名な卒業生が輩出されており、建築家やタレント、スポーツ選手として活躍する人々がいます。これらの実績は、学校の教育が実を結んでいることを示しています。

結論

北杜市立甲陵中学校・高等学校は、学問の質の高さと多様な行事、充実した施設が魅力の学校です。生徒はここで学びながら、将来に向けた基盤を築いていきます。

もう一度検索