北海道第11区

北海道第11区の概要

北海道第11区（ほっかいどうだい11く）は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区の一つで、1994年に公職選挙法の改正によって設置されました。この地域は、近年の公職選挙法改正後も大きな面積を誇り、隣の北海道第12区に続いて広い選挙区となっています。具体的には、帯広市及び北海道十勝総合振興局の管内がその区域に当たります。

歴史と選挙の背景

当選する候補者たちの戦いの歴史を辿ると、中川一郎時代からこの地域では中川家が強大な地盤を築いてきました。その強さは「中川王国」とも称されるほどであり、後を受け継いだ中川昭一は、複数回にわたり当選を果たしています。特に、小選挙区制導入後も中川昭一は有権者30万人弱を抱える選挙区において、最大で次点に対して6万票差をつける屈強な候補者でした。

しかし、2012年に行われた第45回衆議院議員総選挙で、民主党の石川知裕が中川を破り、この地における中川王国は崩壊します。この選挙で中川は比例北海道ブロックで自民党から立候補しましたが、党全体が惨敗した結果、比例復活もできませんでした。中川昭一が急逝した後、11区の自民党候補には後継者が不在となり、政治的空白が生じました。

一方、選挙で勝利した石川も政治資金規正法違反で起訴され、民主党を離党する波乱の展開となりました。この時期、国政においてこの区を代表する議員は不在のまま進むことになりました。

新たな風の到来

次の第46回衆議院議員総選挙では、中川昭一の妻である中川郁子が地盤を引き継ぎ、石川も新党大地から立候補することになります。民主党はこの選挙では候補者を立てずに自主投票に回ることが決定。結果的に中川郁子が石川を破り、見事当選を果たします。

第47回では、石川は公民権停止中で出馬できず、新たに民主党が新人を擁立しましたが、中川郁子が圧倒的な票差で再当選しました。第48回衆議院議員総選挙では、石川が当選する意向を持っていたものの、時期的な問題から出馬が叶わず、石川香織が民進党から立候補し当選しました。一方、中川郁子は比例復活できず、対立構図が続く中、しばしば選挙は石川香織と中川郁子の二人の争いとなりました。

過去の選挙結果

第49回衆議院議員総選挙では、同じように石川香織と中川郁子の一騎打ちの形となりましたが、前回よりも差が詰まりつつ、中川郁子は比例復活を果たしました。こうして、北海道第11区は多くのドラマを抱えながら、選挙ごとに新たな動向を見せています。

選挙結果はこの地域にいる市民に直接的な影響を与えるだけでなく、北海道全体の政治情勢にも大きな意味を持ちます。今後の動向に重きを置き、定期的に情報収集が求められるでしょう。

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