石川知裕

石川 知裕

石川 知裕（いしかわ ともひろ、1973年6月18日生）は、日本の政治家であり、元衆議院議員として3期にわたり活動しました。彼の妻は衆議院議員でもあり、元アナウンサーの石川香織です。

略歴

石川は北海道足寄町に生まれ、3人兄弟の末っ子として育ちました。父親の石川勲は2003年に足寄町長選挙で次点になった政治家です。彼は地元の小学校や中学校で野球を学び、函館ラ・サール高校でも野球部に所属。早稲田大学商学部在籍中に政治サークルには参加し、小沢一郎の私邸に住み込み私設秘書として政治活動をスタートしました。

2005年の衆院選では民主党公認で北海道11区から立候補し、惜しくも落選しましたが、3月には比例復活で初当選を果たしました。この選挙区での当選は、民主党候補として初めてのことで、21年ぶりの議席獲得となりました。

当選後も石川は様々な政治活動を展開しましたが、2009年には小沢一郎の公設第1秘書が逮捕されるなどの事件が発生します。彼自身も同年の衆院選で再選するものの、2010年には陸山会事件で逮捕され、政治資金規正法違反の容疑がかかりました。この事件を受けて石川は民主党を離党しました。

2011年には回顧録『悪党―小沢一郎に仕えて』を出版し、同年12月には新党大地に入党します。そして2012年には新党大地から第46回[[衆議院議員総選挙]]に立候補し、再び選ばれるものの、2013年には議員辞職を決意します。この辞職は鈴木宗男の長女が繰り上げ当選する結果を引き起こしました。

その後、石川は法政大学大学院への進学を果たし、政治学の研究に力を入れました。2014年には政治資金に関する判決が下され、禁錮2年・執行猶予3年が確定しました。2015年には民主党に復党しますが、2017年の衆院選では公民権停止状態のため立候補できず、妻の香織が北海道11区から出馬して当選を果たします。

2019年、石川は北海道知事選挙に立候補を表明しますが、大差で敗れる結果となります。2021年には参議院議員通常選挙への立候補意欲を示し、2022年には出馬を表明しますが再び敗北しました。

2024年、石川は自身に大腸がんステージ4Bの診断を受け、手術を受けることを明らかにしました。この結果により、しばらく政治活動を休止する意向を示しています。

政策・主張

石川の政策に関しては、憲法改正に対して「反対」を示す一方、外交や安全保障問題にも意見を述べています。彼は特に敵基地攻撃能力の保有や普天間基地の移設についても否定的な見解を示しており、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁強化には賛成していると述べています。

性に関する問題では、選択的夫婦別姓制度の導入には賛成の意向を示し、同性婚を可能にする法改正にも賛成しています。彼はまた、原子力発電への依存度をゼロにすべきとの立場をとっており、クオータ制にも賛同しています。

人物

石川は評論家の佐藤優との交流が深く、法政大学大学院では政治学を学ぶなど、自らの政治活動に専門的な知見を取り入れる努力を続けています。彼女の妻の政治活動や家庭とのバランスをとる中で、今後の活動について模索を続けている様子が見て取れます。

もう一度検索