北海道薬科大学

北海道薬科大学（Hokkaido College of Pharmacy）

北海道薬科大学は、1974年に北海道札幌市手稲区に設立された私立大学であり、薬学教育に特化した単科大学でした。2018年に北海道科学大学と統合され、その歴史に幕を閉じました。

概要

本大学は、薬学部薬学科のみで構成されていました。設立の背景には、北海道における医療体制の整備が進むにつれて、地域全体で医療実務や保健衛生業務に携わる薬剤師が不足していたことがあります。こうした状況を受け、北海道、北海道大学、薬剤師会などの協力のもと、北海道尚志学園（現・学校法人北海道科学大学）によって設立されました。

教育理念として、ファーマシューティカル・ケアの実践を通じ、地域社会ひいては国民の健康と福祉の向上に貢献する薬剤師の育成を掲げていました。

沿革

1974年: 北海道薬科大学が開学。薬学部（薬学科・生物薬学科）を設置。湊顯が初代学長に就任。校舎や食堂が竣工。
1975年: 動物舎、RI研究棟が完成。
1976年: 薬用植物園が開園。
1978年: 大学院修士課程（薬学研究科生物薬学専攻）を設置。同窓会「北薬会」が設立。
1980年: 大学院博士課程後期（薬学研究科生物薬学専攻）を設置。
1983年: 中央機器センターを開設。
1984年: 木島正夫が第2代学長に就任。
1987年: 中国の瀋陽薬学院（現 瀋陽薬科大学）と学術交流協定を締結。
1990年: 伊藤敬一が第3代学長に就任。
1993年: 新図書館棟が竣工。
2000年: 大学院修士課程薬学研究科に臨床薬学専攻を増設。
2002年: 大和田榮治が第4代学長に就任。
2004年: 薬学部を改組し、医療薬学科を設置（薬学科・生物薬学科を統合）。
2006年: 薬学部に6年制薬学教育課程の薬学科を設置。臨床講義棟を新築。
2007年: 医療法人財団夕張希望の杜（当時の夕張医療センター指定管理者）と学術交流協定を締結。
2012年: 渡辺泰裕が第5代学長に就任。北海道工業大学との統合が決定。
2015年: キャンパスを小樽市から札幌市手稲区に移転。
2018年: 北海道科学大学との統合により、学生募集を停止。在校生は北海道科学大学へ転学。

教育および研究

学部・学科

薬学部
薬学科

大学院

薬学研究科
博士前期課程（生物薬学専攻・臨床薬学専攻）
博士後期課程（生物薬学専攻）

附属機関

図書館・医薬情報センター
薬用植物園
実験動物センター
RIセンター
中央機器センター
情報教育センター
薬学教育センター
模擬薬局実習室
桂青館

対外関係

姉妹校・系列校

北海道科学大学
北海道科学大学短期大学部
北海道科学大学高等学校
北海道自動車学校

他大学との協定

教育研究連携協定
旭川医科大学
包括連携協定
小樽商科大学
天使大学
大学eラーニング協議会

医療施設との協定

連携協定
医療法人母恋天使病院

学術交流協定（海外）

中国
瀋陽薬科大学
黒竜江中医薬大学
黒竜江省第二病院
アメリカ合衆国
南ネバダ大学

大学関係者と出身者

* 北海道薬科大学の人物一覧

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