北海道道273号花畔札幌線

北海道道273号花畔札幌線

北海道道273号花畔札幌線は、石狩市から札幌市に至る一般道道であり、札幌市内の区間は札幌市が管理しています。

概要

この道路は、石狩市役所付近から茨戸川の南側を東へ進み、国道231号との交差点から伏籠川を4度渡ります。その後、伏籠川の西側に並行して進みます。丘珠地区から東区を斜めに横断し、札幌駅の近くまで続いています。明治時代には重要な役割を果たしていましたが、現代においては必ずしもそうとは言えません。

丘珠町から北27条東22丁目までの区間は、都市計画道路である苗穂丘珠通の一部を構成しており、4車線に整備された幹線道路となっています。一方、そこから北13条東16丁目までは、市道である苗穂丘珠通と交差しつつ並行するルートを通りますが、この区間は道幅が狭く、市道が主要なルートとなっています。この道路は、途中に起点方向への一方通行区間と終点方向への一方通行区間が存在するため、全線を一度に通行することはできません。

路線データ

起点：北海道石狩市花川北7条1丁目（北海道道44号石狩手稲線交点）
終点：北海道札幌市東区北7条東1丁目（国道5号交点）
総延長：20.7km（うち札幌市管理17.6km）

歴史

1873年（明治6年）、篠路村の早山清太郎によって札幌から北へ向かう最初の道路として建設され、伏籠川西岸の自然堤防上に作られました。丘珠、篠路、茨戸といった札幌郊外の村々を結び、石狩川へと続く道であったため、沿道には本龍寺や篠路神社など、江戸時代以前に創建された神社仏閣も存在します。明治初期には、札幌から北へ向かう唯一の主要な道路でした。1888年（明治21年）に新しい石狩街道が創成川沿いに建設された際、「元村街道」と改称されました。この名前は、街道沿いの札幌元村に由来します。

石狩川の流路変更後、取り残された茨戸川へと通じる道となりました。伏籠川も暗渠化や直線化が進んだため、古い道路と河川が並行しているのは下流の一部のみです。現在では、他の主要道路の一部を間借りしたり、他の整然と直交する道路を無視して斜めに走ったりしています。碁盤目状の札幌の道路網を無視して曲がりくねり、かつての伏籠川の流れを今に伝えています。

1957年（昭和32年）7月25日：207号茨戸札幌線として路線認定
1984年（昭和59年）3月31日：路線名を花畔札幌線に変更
1994年（平成6年）10月1日：路線番号を273号に変更

地理

通過する自治体

石狩振興局
石狩市
札幌市（北区 - 東区）

主な接続道路

石狩市
北海道道44号石狩手稲線 - 花川北7条1丁目（起点）
国道231号 - 緑苑台東3条3丁目
札幌市
北海道道508号矢臼場札幌線 - 北区東茨戸2条1丁目
北海道道128号札幌北広島環状線 - 北区東茨戸1条3丁目
札幌市道9900号真駒内篠路線 - 東区篠路7条5丁目
北海道道1137号丘珠空港東線 - 東区丘珠町
国道274号 - 東区北34条東27丁目
北海道道89号札幌環状線 - 東区北15条東18丁目
札幌市道9900号真駒内篠路線 - 東区北10条東8丁目
国道5号 - 北7条東1丁目（終点）

沿線施設

石狩市
石狩市役所 - 花川北6条1丁目
北海道江別保健所石狩支所 - 花川北7条1丁目
札幌市
札幌市環境局東清掃事務所 - 東区丘珠町
札幌航空交通管制部 - 東区北37条東26丁目

参考文献

札幌市教育委員会編『地形と地質』（さっぽろ文庫77）、北海道新聞社、1996年。ISBN 4-89363-076-8。

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