北海道長沼高等学校

北海道長沼高等学校（ほっかいどうながぬまこうとうがっこう）は、北海道夕張郡長沼町に学舎を構える道立高等学校です。全日制課程に普通科を設置し、地域社会と連携しながら教育活動を行っています。

沿革

本校の歴史は、1957年（昭和32年）に町立高等学校としての設置が認可されたことに始まります。翌1958年（昭和33年）4月には、旧開発建設部の施設を仮校舎として活用し、「町立長沼高等学校」として開校しました。同年7月には現在の所在地に土地を取得し、新たな校舎の建設に着手。第1期工事が完了した同年12月には仮校舎から新校舎への移転を果たしています。

校舎建設はその後も進み、1959年（昭和34年）11月には第2期工事、1960年（昭和35年）12月には第3期工事が完了し、校舎全体が整備されました。この間、1959年1月には家庭科が設置されましたが、1960年には廃止され、普通科が3学級編成となっています。

学校の運営体制に大きな変化があったのは1961年（昭和36年）です。この年、町立から道立へと移管され、「北海道長沼高等学校」と改称されました。その後、1964年（昭和39年）には家政科が新たに増設されています。

高度経済成長期を経て、1974年（昭和49年）から1976年（昭和51年）にかけては、既存校舎の大規模な改築工事が行われました。さらに、柔剣道場（1979年完成）、体育館（1984年改築完成）、水泳プール（1989年完成）といった体育施設も順次整備されています。

平成に入り、校舎のさらなる近代化が進められました。1992年（平成4年）に新校舎建設の第1期工事が始まり、翌1993年（平成5年）には第2期工事が着工。同年11月には現在の校舎が完成し、移転が行われました。この年をもって、家政科は閉科となっています。

その後も、普通科の学級数変更（2005年）、高木記念館の改修（2008年）、情報通信ネットワーク環境の整備（2021年）、トイレの洋式化改修（2022年）など、教育環境の改善が進められています。

教育目標

本校では、「『まおいの心』を育てる」を教育目標として掲げています。この目標は、以下の四つの柱から構成されています。

自ら（ま）なぶ: 基礎学力の確実な定着を目指し、生徒自身が積極的に学習に取り組む意欲を育みます。
他を（お）もいやる: 自己を律する力を養うとともに、他者の立場を理解し、思いやりのある態度を培います。
（い）きる: 健康で明朗な心身を育み、希望を持って生き生きと学校生活を送ることを目指します。
感動する（心）: 美しいものや価値のあるものに触れて感動する心を大切にし、豊かな感性を磨きます。

これらの要素をバランス良く育むことで、社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

教育課程・学校生活

教育課程は全日制課程の普通科のみを設置しています。生徒は多様な科目を選択しながら、自身の進路実現に向けて学習を深めます。

年間を通じて様々な学校行事が実施されており、学習活動だけでなく、生徒の自主性や協調性を育む機会が提供されています。主な行事としては、4月の入学式・始業式に始まり、6月の中間考査、7月の学校祭や遠足、秋の到達度テストやマラソン大会、2年生の見学旅行、12月の球技大会などがあります。3年生は早期に学年末考査を終え、進路活動や家庭学習期間に入ります。年度の締めくくりは3月の卒業式と修了式です。

部活動や外局も盛んに行われており、学業との両立を図りながら、生徒たちはそれぞれの興味関心に応じた活動に取り組んでいます。外局としては、図書局、放送局、新聞局などが活動しています。

交通アクセス

本校への主なアクセス手段はバスです。

ジェイ・アール北海道バス: JR北広島駅から乗車し、「長沼高校前」停留所まで約30分、下車後徒歩約1分です。
北海道中央バス: JR由仁駅から乗車し、「東町」停留所まで約17分、下車後徒歩約7分です。
* デマンドバス: 南幌町方面からはデマンドバスを利用し、「長沼高校前」停留所下車後徒歩約1分でアクセス可能です。

著名な出身者

本校の出身者には、俳優、タレント、映画監督として活躍し、CREATIVE OFFICE CUEの創業者・代表取締役会長である鈴井貴之氏がいます。

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