北神弓子

北神弓子（きたがみ きゅうこ）

北神弓子は、元々、北神急行電鉄のマスコットキャラクターとして2014年に誕生しました。2020年の神戸市営地下鉄北神線への移管後も、引き続きPRキャラクターとして活躍しています。彼女は、地域活性化に貢献する存在として、多くの人々に愛されています。

誕生の背景

北神急行線は、新神戸駅と谷上駅を結ぶ路線で、神戸市中心部と北部の住宅地を結んでいます。しかし、建設費や沿線地域の少子高齢化により、経営状況は厳しく、集客に苦慮していました。そこで、起爆剤としてマスコットキャラクターを公募することになりました。

京都市営地下鉄の「太秦萌」の成功事例を参考に、萌えキャラクターを採用。2014年にキャラクターコンテストを実施し、全国から134点の応募がありました。審査の結果、「北風つゆ」という名前で応募されたキャラクターが選ばれ、その後の名前投票で「北神弓子」と命名されました。

キャラクター設定

北神弓子は、神戸市北区の神に仕える巫女という設定で、北神急行の守り神とされています。谷上駅から新神戸駅まで瞬時に移動できる能力を持ち、コスプレが趣味という親しみやすいキャラクターです。誕生日（4月2日）は北神急行の開業日と同じです。

2016年には、兄である「北神往来（きたがみ おうらい）」が登場。彼は北神急行電鉄の技術者で、車両保守を担当しています。他にも、リスをモチーフにした「ノリノリス」や、北神トンネルをモチーフにした「ほくしんトン」といったキャラクターが存在し、北神弓子と共にPR活動を盛り上げています。

登場後の展開

北神弓子のグッズは、キーホルダーやクリアファイルなどが販売され、人気を集めています。また、1日乗車券のデザインに採用されたり、六條八幡宮とのコラボレーションで御守りが作られたりと、活動の幅を広げています。これらの活動により、知名度は向上し、テレビ番組でも紹介されるなど、北神急行の経営にも貢献する存在となりました。

毎年4月2日には、ファンと共に誕生日を祝う「北神弓子誕生祭」が開催され、多くの人々が集まります。また、音楽ユニット半熟BLOODが、北神弓子の応援ソングや北神急行電鉄の応援ソングを制作するなど、様々な形で彼女の活躍を後押ししています。

神戸市営地下鉄への移管とその後

2020年、北神急行電鉄が神戸市営地下鉄に統合された際、北神弓子の権利も神戸市交通局に移管されました。これにより、彼女は神戸市営地下鉄北神線のPRキャラクターとして、新たなスタートを切ることになりました。他のキャラクターたちも権利が移管され、「北神ファミリー」として共にPR活動を行っています。

コラボレーション

北神弓子は、「兵庫萌えきゃらりんぐ」の結成や、「鉄道むすめ」とのスタンプラリー、コープこうべとのコラボなど、様々な企画に参加しています。また、「駅メモ！」や「温泉むすめ」といった人気コンテンツとのコラボレーションも実現し、多くのファンを魅了しています。

2019年には、台風で被災した小湊鉄道を支援するため、ヘッドマークの交換による相互PRを実施。さらに、神戸市内の郵便局と連携し、「北神弓子に年賀状を贈ろう。キャンペーン」を行うなど、地域活性化に積極的に取り組んでいます。

北神弓子は、鉄道会社のPRキャラクターとして誕生し、市営化後もその人気を維持しながら、地域を盛り上げる存在として輝き続けています。

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