北角(ノースポイント)
北角(ほっかく、
英語:North Point)は、
香港島の北東部に位置する、賑やかな商業・住宅地区です。行政区としては東区に属しています。
広東語では「バッコゥ」と呼ばれています。
概要
北角は、
香港の主要な交通拠点の一つであり、2階建て路面電車(トラム)や地下鉄
港島線が走り、フェリー埠頭も存在します。特にトラムが走る大通り沿いには、
香港ならではの看板が所狭しと並び、独特の活気があふれています。観光地というよりは、地元
香港の市民で賑わう繁華街として知られています。
近年では、多くの日本人がこの地域に居住しており、国際的な雰囲気も感じられます。一方で、高台には高層住宅が立ち並び、特に寶馬山(パウマーサン)地区には、高所得者層や外国人が多く住む邸宅街が広がっています。かつては、
香港日本人学校中学部がこの北角(寶馬山)にありましたが、現在は
跑馬地(ハッピーバレー)に移転しています。
北角は、トラムの折り返し地点としても重要な場所です。多くの系統がこの場所を起終点として運行されています。かつては、道路にせり出したテント型の店舗が原因で、トラムが立ち往生することもあったようです。その光景は、かつてフジテレビジョン系列で放送された「
なるほど!ザ・ワールド」でも紹介され、多くの視聴者に衝撃を与えました。
北角地区は、古くから
福建省を中心とした中国本土出身者が多く、
香港の中でも中国政府支持派の勢力が強い地区として知られています。2019年の
香港民主化デモの際には、街路で中国政府支持派と抗議参加者との間で衝突が発生する場面も見られました。しかし、同年の
香港区議会議員選挙では、北角を含む東区の議員定数5議席のうち、民主派が4議席を獲得し、住民の意識に変化の兆しが見え始めています。
特徴
交通の要衝: トラム、地下鉄、フェリーなど、多様な交通手段が利用可能です。
活気ある繁華街: 香港らしい看板が並び、地元の人々で賑わっています。
国際色豊かな居住区: 多くの日本人も住んでおり、多様な文化が共存しています。
高所得者層の居住区: 高台には高級住宅街が広がっています。
歴史的な背景: 中国本土からの移住者が多く、政治的な動向も注目されています。
登場作品
スリーピングドッグス
香港秘密警察
北角は、
香港の多様な側面を映し出す魅力的な地区です。歴史と文化が交錯し、常に変化し続けるこの街の今後に注目が集まります。