北農ビル

北農ビルの概要

北農ビルは北海道札幌市中央区に位置する高層オフィスビルで、アクセスの良さが特長です。ビルは1999年に設計が開始され、2001年に完成しました。その外観は磁器質タイルが貼られた褐色の壁で、北海道の農業をイメージしたデザインになっています。このビルは老朽化した北農会館の代替として建設され、再開発の一環として位置付けられています。

ビル内には農業関連の組織が多数入居しており、北海道本部の北海道農業協同組合中央会や全国共済農業協同組合連合会などがあります。また、低層階には野菜や地元特産品を扱う「ホクレングリーンショップ」が営業しており、多くの地元住民や観光客に親しまれています。

建物の特徴

建物の構造は地下2階、地上20階と構成されており、屋上を含む高層ビルで、高さは94メートルにも達します。このビルは、環境への配慮から省エネルギー対策を施しており、高断熱サッシやLow-Eガラスが採用されています。特に寒冷地である札幌市の気候を考慮した自然換気システムや夜間冷却機能が実装されており、エネルギー負荷の低減が図られています。

地下街の魅力

北農ビルの地下階は札幌市営地下鉄さっぽろ駅と直接つながっており、訪れる人々にとって非常に便利です。地下コンコースには「JAギャラリー」としてさまざまな展示が行われており、農産物のPR活動も盛んに行われています。そのほか、地下飲食街の「グルメストリート」が形成されており、地元の食労やリピーターに愛される隠れたスポットとなっています。

地域社会との関わり

このビルの建設により、周辺地域の景観が向上し、「平成13年照明普及賞北海道支部長表彰」を受賞するなど、地域においても重要な役割を果たしています。また、ビルのエントランス前には農政に関連するスローガンを記載した横断幕が時折掲げられ、地域の社会的課題や農業への支持を強調しています。特に、TPPに関するメッセージが掲げられることが多く、地域の農業関係者の意見を反映した取り組みが見られます。

おわりに

北農ビルは、ただの高層ビルではなく、農業や地域社会との接点を持つ重要なランドマークとなっています。多くの人々が利用し、地域の特産品を楽しむ場としても機能しているこのビルは、今後も地域に密着した活動を続けていくことでしょう。

もう一度検索