医薬食品局

医薬食品局について

医薬食品局は、日本の厚生労働省内にかつて存在した内部部局であり、医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の関連業務を担当していました。その主な目的は、これらの製品の安全性、有効性を確保することでしたが、食品に関する規制も行っておりました。この組織は2001年の中央省庁再編に伴って新たに発足し、2015年に医薬・生活衛生局に改編されるまでの間、様々な施策を展開してきました。

発足の背景

医薬食品局は2001年に厚生省医薬安全局が改編される形で発足しました。この発足は、厚生省と労働省が統合されたことに起因しています。医薬食品局としての役割を担うにあたり、医薬品や食品の規制に関する幅広い分野の業務を受け持つこととなりました。2015年10月には、健康局内の生活衛生課および水道課の業務を移管し、組織名も医薬・生活衛生局に変更されました。

所管業務

この局は、医薬品、医薬部外品、化粧品、および医療機器に対する有効性や安全性の確保、さらには麻薬や覚醒剤対策といった政策を統括していました。また、薬剤師国家試験の実施や食品安全に関する施策も担当していました。ただし、農林水産省の消費・安全局が所管する食品安全施策に関しては、その対象外となっていました。

組織構成

医薬食品局は、医薬・生活衛生局に改編される直前の組織構成として、以下の部門が存在していました：

• - 総務課：局全体の運営を管理していました。
• - 医薬品副作用被害対策室：医薬品における副作用に対する対策を担当。
• - 審査管理課：新たに申請された医薬品や医療機器の審査を行いました。
• - 医療機器審査管理室：医療機器専用の審査を実施。
• - 安全対策課：薬品と食品の安全を確保するための施策を策定。
• - 監視指導・麻薬対策課：麻薬や覚醒剤に関する監視と指導を行いました。
• - 血液対策課：血液製品の安全性を確保するための対策を担当。
• - 食品安全部：食品に関する安全対策を行う部門。
• - 企画情報課：政策についての企画や情報の提供。
• - 検疫所業務管理室：検疫に関連する業務を管理。
• - 国際食品室：国際的な食品安全基準に関連する業務を担当。
• - 基準審査課：規制や基準の設定に対する審査を担当。
• - 新開発食品保健対策室：新しく開発された食品に対する保健対策を実施。
• - 監視安全課：各種製品の安全監視を行っていました。

関連項目

医薬食品局の業務は、医薬品規制や食の安全、さらには中国産食品の安全性、検疫などと密接に関連しています。また、医薬品医療機器総合機構（PMDA）やそのほかの政府機関との連携が求められました。

医薬食品局は、その後の組織改編を経て新しい局へと進化を遂げましたが、その基本的な理念は現在も変わらず、国民の健康と安全を守るための重要な役割を果たしています。

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