十七歳よさようなら

イタリア映画『十七歳よさようなら』(I dolci inganni)：甘く切ない青春の物語

1960年、イタリアとフランスの合作によって制作された映画『十七歳よさようなら』（イタリア語原題：I dolci inganni、日本語タイトルの意訳は「甘い欺き」）は、アルベルト・ラットゥアーダ監督による作品です。この映画は、青春期の甘く切ない感情、そして複雑な人間関係を繊細に描いた物語として知られています。

製作と公開

イタリアの大手映画会社ティタヌスとフランスの複数の製作会社が共同で制作を行い、1960年にイタリアで、翌1961年にはフランスで公開されました。興味深いことに、日本での公開はフランスよりも早く、1961年4月9日にイタリフィルムの配給によって行われました。2010年時点では、日本のビデオグラム市場では発売されていませんでした。

スタッフとキャスト

この映画は、多くの才能ある映画人が関わっています。

プロデューサー: シルヴィオ・クレメンテッリ
監督: アルベルト・ラットゥアーダ
原作: フランコ・ブルサーティ、フランチェスコ・ゲディーニ、アルベルト・ラットゥアーダ
脚本: クロード・ブリュレ、フランコ・ブルサーティ、フランチェスコ・ゲディーニ、アルベルト・ラットゥアーダ
撮影: ガボール・ポガニー
美術: マウリッツィオ・キアーリ
編集: レオ・カットッツォ
音楽: ピエロ・ピッチオーニ

キャストは、カトリーヌ・スパーク、ジャン・ソレル、クリスチャン・マルカンなど、当時を代表する俳優たちが顔を揃えています。

映画の内容

映画の詳細なあらすじはここでは省きますが、青春期の葛藤や恋愛、友情、そして少しの苦味を帯びた大人の世界との接触といった、普遍的なテーマが丁寧に描かれています。白黒映画でありながら、その映像美と監督の演出によって、観る者の心に深く刻まれる作品となっています。スタンダードサイズ（1.37:1）とモノラル録音というフォーマットも、当時の映画製作の技術的な側面を垣間見せてくれます。

主題歌

『十七歳よさようなら』というタイトルの主題歌も、映画と共に大きな話題となりました。作詞はジョルジョ・カラブレーゼ、作曲はウンベルト・ビンディが担当しています。キングレコードの「ヨーロッパ・ヒット・パレード」では、作曲者であるビンディ自身による歌唱バージョンが収録され、フロー・サンダンスも歌唱しています。日本でも、牧村旬子やザ・ピーナッツがカバーし、広く親しまれる楽曲となりました。

まとめ

『十七歳よさようなら』は、イタリア映画の黄金時代を代表する作品の一つであり、その美しくも切ない物語と、時代を超えて愛される主題歌は、今もなお多くの人の心を掴んでいます。イタリア映画、青春映画、そして60年代の音楽に興味がある方には、ぜひおすすめしたい作品です。様々なサイトで、映画の情報やレビューを見つけることができます。

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