十代交響曲

十代交響曲

山崎エリイの1stシングル「十代交響曲」は、2017年4月19日にZERO-A / 日本コロムビアからリリースされました。

概要

ソロデビューアルバム「全部、君のせいだ。」から5ヶ月後、19歳だった山崎エリイがリリースしたシングルです。この楽曲は、十代ならではの葛藤や悩みを、ダークでシリアスな世界観で描いています。また、カップリング曲には、山崎が初めて作詞に挑戦した「Pearl tears」が収録されています。オリコンチャートでは最高29位を獲得しました。

楽曲について

「十代交響曲」について山崎は、「入り混じった感情や現実、その中で生じる悩みや困難など、十代だからこそ抱える葛藤が詰まっている」と語っています。レコーディングでは、「うずくまって殻に閉じこもったイメージで歌うように」というディレクションがあったそうです。しかし、収録が進むにつれて、楽曲の重い世界観に深く入り込み、笑顔が消えていくほどだったと言います。

当時19歳だった山崎は、お気に入りの歌詞として「大丈夫だよって答えるたびにきっと大丈夫じゃなくなる」というフレーズを挙げています。この歌詞には深く共感したそうで、自身も「大丈夫」という言葉を口癖のように使ってしまうため、後で後悔することが多かったと語っています。

「十代交響曲」から数年後、成長し明るくなった主人公を描いた楽曲が、2ndアルバム「夜明けのシンデレラ」のリード曲「a little little thing」です。「十代交響曲」と「a little little thing」は、どちらもhisakuni氏が作詞・作曲を手掛けています。Dメロの歌詞が繋がっており、「十代交響曲」のDメロ「最終章が終わる頃 ガランとした客席に1人 スタンディングオベーションをしてくれる自分がいた」という歌詞は、「a little little thing」のDメロへと引き継がれています。また、「十代交響曲」は2ndアルバムのほか、ZERO-Aレーベルのベストアルバムにも収録されています。

ミュージックビデオ

ミュージックビデオでは、山崎が長年習っていたクラシックバレエを踊る姿や、歌詞に出てくるノイズまじりの映像、「十代交響曲」の楽譜が散らばった床で歌う姿が印象的です。山崎はMVについて、「最後は少し光が差すように、少しだけ希望が見えたらいいなと思って、でも最後だけ（明るさを）出すよりは徐々に影を無くすようにしました」と語っています。

Pearl tears

「Pearl tears」は、流麗なピアノとストリングスが印象的な、穏やかで優しいバラードです。山崎が初めて作詞に挑戦した楽曲で、幼い頃から飼っていた犬との別れをテーマにしています。人魚姫のモチーフを取り入れ、ファンタジックな世界観も表現されています。

作詞について山崎は、「一番最初に書いたのが"泡のおんぷをつないで"というところだった」と語っています。また、歌詞に出てくる「トロンプ・ルイユ」という言葉は、美術好きの山崎が美術館で覚えてきた言葉だそうです。「だまし絵って書くとちょっと言葉がきついですが、トロンプ・ルイユならば」と、言葉の印象にもこだわったことを明かしています。

外部リンク

日本コロムビア オフィシャルサイト
初回限定盤
通常盤
ZERO-A伝説 〜キュートでポップなTwinkleレーベル☆〜 | レーベル ベストアルバム
YouTube - 十代交響曲 | ミュージックビデオ
YouTube - Pearl tears | 試聴&レコーディング メイキング
YouTube - 十代交響曲 | コメント&レコーディング メイキング
YouTube - MVメイキング
* YouTube - ジャケット撮影メイキング

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