夜明けのシンデレラ

山崎エリイ 2ndオリジナルアルバム「夜明けのシンデレラ」

「夜明けのシンデレラ」は、声優・歌手として活躍する山崎エリイの2枚目のオリジナルアルバムです。2018年11月21日にZERO-A / 日本コロムビアからリリースされました。

アルバム概要

タイトルには、「シンデレラの魔法が解けた後（＝夜明け）でも、自身の力で幸せを掴んでいこうとする強い意志」が込められています。アルバム全体を通して、「自分らしく進んで行こう」というメッセージが込められた楽曲が集められました。

山崎エリイ自身は、アルバムのテーマを「シンデレラが12時の鐘が鳴って魔法が解けた後のリアルな姿」と「まだ夢見心地な時間」の2つと語っています。シングル曲に加えて、ラップを取り入れた英詞の楽曲や、妖艶なゴシック曲、夜明けまでのストーリーが展開される9分弱の大作など、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。

ジャケット写真

ジャケット写真は、深夜1時に西湖で撮影された幻想的な作品です。夜明けの時間を狙い、湖に脚立を置いてドレス姿で立つという、印象的な撮影が行われました。

収録曲について

M1. a little little thing

アルバムのリード曲。明るくダンサブルなフューチャー・ベースで、音楽番組「アニ☆ステ」のエンディングテーマにも起用されました。スキャットやコーラスが夢見心地な浮遊感を演出し、「小さな幸せを見つける」というコンセプトが込められています。聴く人に元気を与え、そっと背中を押してくれるような楽曲です。

M2. Vivid my world

英詞とEDMを融合させた、新たな試みの楽曲。作詞・作曲を手掛けた藤原隆之がラップで参加し、楽曲にアクセントを加えています。英語のパートを歌うにあたって、山崎は発音や曲の雰囲気に溶け込むように意識したと語っています。

M3. 十代交響曲

1stシングル。M1「a little little thing」と作家が同じで、ストーリーも繋がっています。「十代交響曲」はダークな雰囲気ですが、5年くらいの時間を経て主人公の女の子が明るくなった様子が描かれています。

M4. Flowery Dance

妖艶さとスリルが漂うゴシック曲。山崎が以前から興味を持っていたゴシック音楽への挑戦です。楽曲全体に妖しく誘うようなコーラスが散りばめられ、独特の世界観を醸し出しています。山崎は、洋館をイメージして、小悪魔的な歌い方を意識したと語っています。

M5. 未完成のキャンバス

キュートな曲調で彩られた片想いの恋の歌。80年代歌謡曲を彷彿とさせる歌詞には、「恋をして想いを告げるまで」を絵画に例えた美しい比喩表現が用いられています。

M6. Starlight / M8. Steady

M6は2ndシングル、M8はそのカップリング曲です。

M7. My Twilight

子供から大人へと変わる、揺れ動く気持ちを歌った楽曲。懐かしいメロディと繊細な歌詞が印象的です。山崎は、か弱い部分から少しずつ上っていくように歌い、聴く人の背中を押せるように意識したと語っています。

M9. シンデレラの朝

ミディアムポップス。自分の力で幸せを切り開いていく強さを歌っています。「王子様」や「カボチャの馬車」といったシンデレラモチーフの歌詞の中に、現代を生きる人々へのメッセージが込められています。

M10. ラズベリー・パーク

19時の誕生日会から夜明けまでを、約9分にわたって描いた大作。ピアノが全体を優しく牽引し、幻想的なサビや輪唱のようなコーラスが印象的です。山崎は、この曲を歌いながら感動し、自身のライブでのファンへの感謝の気持ちと重なったと語っています。

まとめ

「夜明けのシンデレラ」は、山崎エリイの多彩な音楽性と表現力が詰まったアルバムです。聴く人に勇気と希望を与え、新たな世界へと誘ってくれるでしょう。

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