十和田オーディオ

十和田オーディオ株式会社について

十和田オーディオ株式会社は、秋田県小坂町に本社を構える、通信機器を中心とした製造会社です。「オーディオ」の愛称で地元の人々に親しまれており、ラジオ、チューナー、カメラ、チャージャーなど、多岐にわたる製品を手掛けています。

ソニー製品との関わり

同社は特にソニーの中上級ラジオの設計・製造を担っており、多くのソニーラジオには「TOWADA A」の記載が見られます。2006年にソニー坂戸事業所が閉鎖されて以降、ソニーの単品ラジオを国内生産する唯一の工場として、その高い技術力が評価されています。デジタルチューナーは24時間体制で製造されており、その生産能力の高さが伺えます。

アイワブランドの復活

2017年2月には、アイワの商標を取得。同年4月には子会社として二代目となるアイワ株式会社を設立し、9月末からアイワブランドの製品を再展開しました。これにより、往年のオーディオファンからも注目を集めています。

製品の変遷

「SONY」ブランドのラジオのうち、AM専用ラジオを除くワイドFM非対応の従来型機種は2018年3月をもって生産を終了しました。現在、2バンドラジオの現行モデルは全てワイドFMに対応しています。また、ワールドバンドレシーバー「ICF-SW7600GR」も2018年3月に生産を終了し、ソニーはワールドバンドレシーバーの生産から撤退しました。しかし、アイワジャパンでは「ワールドバンドラジオAR-MD20」1機種を販売しており、その技術は今も受け継がれています。

歴史

十和田オーディオは、1961年に東京都板橋区で株式会社小滝電機製作所として創業しました。1974年に秋田県小坂町に十和田オーディオ株式会社を設立し、1985年には東京設計事務所（現在の十和田エレクトロニクス株式会社）を開設しました。その後、1988年に株式会社十和田エンジニアリングを設立し、海外展開も進め、1993年には香港十和田電子有限公司と中国工場（現・東莞十和田電子有限公司）を設立しました。1994年には長岡事業所、2003年には盛岡事業所を開設し、2004年には東莞樟木頭山和塑膠模具厰と東莞樟洋電子有限公司を設立。2005年にはベトナムにも進出しています。

2012年には、トワダ・ウェルデザインが十和田エレクトロニクス株式会社に社名を変更し、2013年には十和田エンジニアリングの業務を統合、2014年には盛岡事業所の業務を十和田エレクトロニクス本社に統合しました。2017年には、アイワ株式会社を設立し、アイワの商標をソニー株式会社より譲受し、2018年には東莞十和田電器科技有限公司及び東莞十和田通訊機材有限公司を設立、TEMSホールディングスを設立しました。

関連会社

• - 株式会社TEMSホールディングス
• - 十和田エレクトロニクス株式会社

- 東京事業所
- 長岡事業所

• - アイワ株式会社
• - 香港十和田電子有限公司
• - 東莞十和田電器科技有限公司
• - 東莞十和田通訊器材有限公司

主な製品

ソニー・ラジオ

• - ICF-SW7600GR（過去の機種）

ソニー・トランシーバー

• - ICB-18H
• - ICB-31H
• - ICB-33H
• - ICB-66H
• - ICB-87H
• - ICB-87R
• - ICB-88H

アイワ向けMDプレーヤー

• - AM-HX300
• - AM-HX400

関連項目

• - AMステレオ対応受信機の歴史

外部リンク

• - EMS | TOWADA GROUP - 十和田オーディオ公式

十和田オーディオは、長年にわたり培ってきた技術と経験を活かし、これからも高品質な製品を提供し続けることでしょう。

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