十字砲火

十字砲火（じゅうじほうか）とは

十字砲火、英語で「Crossfire」と呼ばれるこの戦術は、機関銃などの自動火器を利用した防御方法の一つです。二つの火器の弾幕が交差することから、この名が付けられました。十字砲火は第一次世界大戦の時代に登場し、その戦闘の様相を大きく変えました。

概要

この戦術は、防御において特に強力な効果を発揮します。相互支援の原則に基づいて武器の配置が行われ、互いに支え合うことで、攻撃者が防御陣地に到達することを困難にします。十字砲火は、塹壕や有刺鉄線、地雷といった他の防御方法と組み合わせることで、その効果をさらに高めます。現代においても、十字砲火を打破することは容易ではありません。

また、この戦術の特徴の一つは、前面からだけでなく側面からも銃弾が飛んでくる点にあります。そのため、巧妙に隠れている場合、知らずに射程内に入ってしまうと回避が非常に困難になることがあります。特に集団戦闘を行う際には、互いに銃弾が味方に当たらないように細心の注意が必要です。

効果

近年の再現実験によれば、十字砲火を用いた場合、正面から横隊突撃する目標に対し、機銃の掃射1門につき250発を撃つと、静止目標には40から60発しか命中しませんが、横からの攻撃を行った場合には200目標以上を確実に捉えることができます。このように、十字砲火は非常に防御力の高い射撃技法として評価されています。

関連項目

この十字砲火の戦略は、他の戦術とも関連しています。たとえば、基本的な戦術や弾幕、さらには最終防護射撃といった概念とも密接な関係があります。さらに、横矢掛かりという戦術も十字砲火に影響を与えています。

このように、十字砲火は単なる防御手段に留まらず、効果的な攻撃戦略を形成するための重要な要素となります。敵の攻撃に対する防御力を高め、戦局を有利に進めるための手段として、今後もその重要性は変わらないでしょう。

もう一度検索