十字路駅

十字路駅について

十字路駅（じゅうじろえき）は、台湾の嘉義県阿里山郷に存在する阿里山森林鉄路の主要な駅の一つです。この駅は標高1,534メートルの地点に位置し、周囲には美しい自然が広がっています。その位置は、近くにある十字路山（標高1,558メートル）の南麓にあたる尾根上であり、古道が交差する場所として名付けられました。

駅構造と設備

この駅は地上に設置されており、上下の列車が交換可能な副本線が一つ備わっています。ホーム自体は簡単なステップ式の仮設台で構成されており、利用者にとってはアクセスしやすい造りとなっています。ホームの左側には駅の事務室が、右側には待合室があるというシンプルな設計は、隣接する交力坪駅と同様のスタイルです。

利用状況

近年、この駅は八八水害の影響を受け、第一分道駅との間が寸断されていましたが、2017年7月よりクルージング列車の運行が再開し、嘉義駅と十字路駅の間を結ぶサービスが提供されています。この運行再開は、地域住民や観光客にとって大変喜ばしいニュースとなりました。

駅周辺の環境

十字路駅の周辺には、阿里山公路である台18線があり、その近接性からアクセスも良好です。また、嘉義県阿里山郷にある十字国小などの教育機関や、嘉義県政府警察局竹崎分局十字派出所などの公共施設も近くに位置しています。公共交通機関として、バスの停留所もあり《十字村》という名称で利用されています。

歴史

この駅は、1912年10月1日に開業し、それ以来地域の交通インフラとして重要な役割を果たしてきました。しかし、1999年に発生した921大地震により、当駅の運行は一時的に停止しました。2003年には駅の近くに新たに木造の展望台が建設され、観光スポットとしての魅力が増しました。しかし、2009年に再び八八水害により不通となり、苦境が続きました。

その後、2016年に奮起湖駅から当駅までの試運転が行われ、翌2017年には復旧が完了したことから、週に一度のクルージング列車の運行が始まりました。これにより、地域の観光や交通の発展が期待されています。

隣接駅

十字路駅の隣接駅として、阿里山森林鉄道の多林駅と屏遮那駅が挙げられます。これらの駅との接続により、阿里山エリア内の移動がスムーズに行成されるよう配慮されています。地域の歴史と自然を楽しむ観光の拠点として、十字路駅は重要な役割を担っています。

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