十日町市博物館

十日町市博物館：雪国と織物の歴史が息づく

十日町市博物館は、新潟県十日町市に位置する市立博物館です。1979年の開館以来、地域の文化遺産の保存と発信に貢献しており、2020年には新たな施設がオープンしました。愛称は「TOPPAKU」です。

展示内容：縄文から現代まで、雪国文化の軌跡

この博物館のテーマは「雪と織物と信濃川」。館内には、十日町市の歴史と文化を物語る貴重な資料が数多く展示されています。

特に注目すべきは、笹山遺跡から出土した縄文時代の深鉢形土器57点です。これらは新潟県唯一の国宝に指定されており、縄文時代の高度な土器製作技術を物語る重要な遺物です。

また、国の重要有形民俗文化財に指定されている「越後縮の紡織用具及関連資料」（2098点）と「十日町の積雪期用具」（3868点）も常設展示されています。越後縮は、十日町市の伝統的な織物であり、その歴史と技術を伝える貴重な資料群です。「十日町の積雪期用具」は、雪深い地域ならではの生活用具を多数展示しており、雪国特有の知恵と工夫を垣間見ることができます。

展示方法も工夫が凝らされています。プロジェクションマッピングやVR技術などを活用することで、来館者はより深く、そして楽しく歴史を学ぶことができます。縄文時代の土器から現代の織物まで、時代を超えた展示を通して、十日町市の歴史と文化を多角的に理解することができます。

さらに、十日町市は文化庁の日本遺産に認定されている「究極の雪国、とおかまち」のストーリーを有しています。博物館では、このストーリーに沿って、雪国の生活文化を様々な角度から紹介しています。冬の生活を再現した移築民家なども展示されており、雪国での生活の様子をリアルに体感できます。

アクセス：十日町駅から徒歩圏内

JR飯山線・北越急行ほくほく線十日町駅西口から徒歩約15分とアクセスも良好です。周辺には、十日町情報館や十日町市総合体育館などがあり、観光の拠点としても最適な立地です。また、線路を挟んで東側には道の駅クロス10十日町や越後妻有里山現代美術館MonETがあり、周辺エリアを観光する際に合わせて訪れるのも良いでしょう。

まとめ：十日町市の魅力を凝縮した博物館

十日町市博物館は、国宝や重要文化財を含む貴重な資料を展示し、最新の技術を用いた展示方法で、来館者に十日町市の歴史と文化を深く理解させることを目指しています。雪国特有の生活文化や伝統的な織物技術など、十日町市の魅力を余すことなく体感できる博物館です。十日町を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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