千房

千房株式会社（CHIBO Corporation）

千房株式会社は、1973年に大阪千日前に「お好み焼千房」1号店をオープンして以来、お好み焼・鉄板焼を中心とした外食事業を幅広く展開している総合外食企業です。本社は大阪市浪速区にあります。

概要

創業以来、フランチャイズ（FC）事業、冷凍食品販売事業、海外事業展開など、多角的な事業展開を行っています。特に、新業態「ぷれじでんと千房」では、お好み焼をステーキや鉄板焼と融合させ、高級レストランのようなブランドを確立。「高級お好み焼」という新たなジャンルを築き上げました。

近年では、アジアを中心とした海外展開に加え、国産小麦粉の導入やハラル対応店舗の開店など、多様なニーズに応える取り組みも行っています。また、小麦粉アレルギーを持つ顧客向けにグルテンフリーお好み焼を開発したり、千房お好み焼専用のキャベツを開発するなど、食の多様性と品質向上に力を入れています。

ブランド

千房では、多様なニーズに応えるため、複数のブランドを展開しています。

千房-BasicStyle-: スタンダードなスタイルの店舗で、気軽に楽しめるお好み焼を提供します。
ぷれじでんと千房: フルカウンターを備えた高級志向の店舗で、特別な食事体験を提供します。
千房Elegance: 上記2つのブランドの良い点を融合させた店舗で、一品料理にもこだわります。

経営理念・社訓

千房は以下の経営理念と社訓を掲げています。

経営理念: 「創業の[目的]を忘れることのないよう心掛け「マナア」の心を基盤に置き将来にわたり堅実な会社運営を行なう」
マナアの心
マ: 真心（思いやりと奉仕の心）
ナ: 仲間（信頼と友情、ファミリーの心）
ア: 味（食哲学の革命、味に楽しさを盛り込んだ心）
社訓: 「出逢いは己の羅針盤 小さな心のふれあいに己を賭けよ そこから己の路が照らされる」
「出逢い」は、単なる偶然や約束された出会いではなく、「逢いたい」と思う感情を伴う出会いを意味します。

企業体系

お客様を最優先とする逆ピラミッド型の企業体系を採用しています。お客様と直接接する社員やアルバイトを尊重することで、顧客満足度を高め、会社の繁栄につなげるという考えに基づいています。

歴史

1973年: 大阪千日前に「お好み焼千房」開業
1981年: 百貨店（西武八尾支店）へ初出店、地方（静岡パルシェ店）へ初進出
1982年: 新業態「ぷれじでんと千房」開業
1985年: ホテル（都ホテル大阪支店）へ初出店
1989年: 海外（ニューヨーク）へ初進出
1992年: ぷれじでんと全店でチップ制導入
1997年: 冷凍お好み焼の製造販売開始
2002年: 超巨大お好み焼がギネス認定
2006年: 新業態「千房Elegance」開業
2009年: 刑務所での求人・採用を開始
2013年: Peach機内食に千房のお好み焼が登場
2016年: 国内全店でお好み焼用小麦粉の国産化
2017年: 新業態「わら焼・鉄板焼いやさか 福島本店」開業
2018年: ステーキ食堂BECOを展開する株式会社JACKALMANと資本提携
2019年: 新業態「おでん すみ吉 心斎橋」開業
2023年: 創業50周年

社会貢献

受刑者の雇用支援や、地域企業と大学をつなぐ人材育成プログラム「志プロジェクト」への参加など、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

社名の由来

豊臣秀吉の馬印「千成瓢箪」に由来し、「従業員一人ひとりを大切にしながら、千の房のように全国に広がるように」という願いが込められています。

代表メニュー

千房焼: 看板メニュー。有頭海老が特徴。
道頓堀焼: 具材たっぷりでボリューム満点。
白雪姫: メレンゲをデコレーションケーキのように盛り付けた創作お好み焼。
山芋焼: 生地が100%山芋で出来たお好み焼。
ぷモンジュ: お好み焼の生地で焼そばを包んだクレープ風。
広島焼ミックス: 卵とキャベツとオリジナル麺の三位一体。
ねぎ焼: 青ねぎをたっぷり乗せて焼き上げたお好み焼。
名物 とん平焼: 豚バラ肉を卵で包んだ大阪名物。

店舗

国内に「千房-BasicStyle-」「ぷれじでんと千房」「千房Elegance」を約60店舗展開しています。海外にも台湾、ベトナム、中国、フィリピンに店舗があります。

受賞歴

経済界大賞「社会貢献賞」など、数々の賞を受賞しています。

中井政嗣

創業者の中井政嗣は、社会教育家としても活動しており、人材育成に関する独自の理論が注目を集めています。

中井貫二

2代目社長の中井貫二は、大阪外食産業協会会長などを務め、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）への出展を表明しています。

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