千本浜

千本浜：自然と人が織りなす海岸

千本浜は、静岡県沼津市に位置する海岸であり、駿河湾の奥深く、沼津港のすぐ脇から富士市の富士川河口まで、約19kmにわたる富士海岸の東端に広がっています。夏には千本浜海水浴場として多くの人々で賑わい、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。

千本浜の景観

千本浜の最大の特徴は、海岸線に沿って続く防潮堤と、その背後に広がる千本松原の松林です。これらの自然と人工の構造物が、市街地と海岸を隔て、独特の景観を形成しています。しかし、防潮堤の建設は、千本松原の景観を損ねているとの意見もあります。

砂浜の保護と再生

沼津港の防波堤の影響で、沿岸部の波浪が増大し、砂浜の侵食が深刻化しました。これに対処するため、1991年から「なぎさリフレッシュ事業」が開始され、人工リーフの設置や傾斜堤の建設、養浜などの対策が実施されました。この事業は1999年度末に完了し、砂浜の保護と再生に一定の成果を上げました。

防潮堤の活用

東海地震による津波の被害を防ぐために建設された防潮堤は、海岸線を守る重要な役割を果たしています。防潮堤の上部は長く連なる遊歩道として整備されており、地元住民のランニングコースや散歩道として親しまれています。また、観光客も訪れ、美しい景色を楽しみながら散策することができます。毎年10月中旬には、沼津市主催の「千本浜ファミリーマラソン大会」が開催され、多くの人々が参加します。

イベント

千本浜では、年間を通して様々なイベントが開催されています。
かつては、毎年8月後半に市民協賛による花火大会「サンセットページェント」が開催されていました。この花火大会は、「沼津夏まつり・狩野川花火大会」と並び、地域を代表するイベントでしたが、2011年に廃止されました。

現在も、毎年1月1日（元旦）には、沼津水泳連盟主催の寒中水泳大会が開催されています。静岡県内外から老若男女が集まり、参加者は入念な準備運動の後、気勢を上げながら海に飛び込みます。健康な人であれば誰でも当日自由に参加できるとのことです。

千本浜は、自然の美しさと人々の活動が調和した魅力的な海岸です。海水浴や散策、イベントへの参加など、様々な楽しみ方ができる千本浜へ、ぜひ一度足を運んでみてください。

外部リンク

千本浜海岸 - 沼津市
千本浜海水浴場 - 沼津市

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