千葉アートネットワーク・プロジェクト

千葉アートネットワーク・プロジェクト（通称：WiCAN）は、千葉大学、千葉市美術館、そして地域のNPOなどが共同で運営するアートプロジェクトです。千葉市内を主な活動拠点とし、「社会におけるアートの様々な可能性の探求」をテーマに、地域社会と連携した多様なアート活動を展開しています。

WiCANは、単なる芸術作品の展示に留まらず、地域住民との交流や、社会課題の解決に向けた取り組みを重視している点が特徴です。その活動は、コミュニティアートの実践例として注目されており、地域社会におけるアートの役割を問い続けています。

発足の経緯

WiCANの起源は、千葉大学教育学部芸術学研究室と、共通教育科目「文化をつくる」が共同で実施した「アートプロジェクト検見川送信所2000～2002」に遡ります。このプロジェクトを母体とし、美術館、NPO、商店街などの地域団体が加わる形で、2003年に正式に発足しました。

歴史

2000年：前身となる「アートプロジェクト検見川送信所」がスタート。
2003年：千葉アートネットワーク・プロジェクト（WiCAN）が発足。
2005年：千葉市中央区栄町にWiCANアートセンターを開設。
2006年：実行委員長が長田謙一氏から神野真吾氏に交代。
2008年：「～ひらがなアート～チバトリ」展を開催。会田誠、遠藤一郎、Chim↑Pomなど、著名な現代美術家が参加。
2010年：「アートからはじまる学校プロジェクト」を開始。学校の空き教室を活用した地域活性化の取り組みは、千葉日報の社説で「地域再生型アートプロジェクトによる街づくり」の好例として紹介されました。
2011年：WiCANアートセンターを閉鎖。
2012年：千葉市美術館のフリースペースをリノベーションする「プロジェクトルーム・リノベーションプロジェクト」を実施。
2013年：「アート×教育＝？」プロジェクトを展開。アーティストによるリサーチとミーティングを実施。
2014年：千葉大学サテライトキャンパス美浜の開設に伴い、地域のお店をフィーチャーした「WiCAfe」と「WiCAN工房」をオープン。
2015年：原倫太郎＋原游 with WiCAN2015 ≪ファンタスマゴリア―千葉をうつす影―≫展を開催。「ファンタスマゴリア カフェ＆トーク」も開催。
2016年：団地ちばの閉鎖に伴い、「団地カフェ～さようなら団ちばspecial～」を開催。
2017年：「“日常の感度を問う”~千葉を撮ってみえたもの～ワークショップ＆上映会」を映画監督、杉田協士氏と開催。
2018年：「アートを祝う『わたし』を演じる ～最初に歌い出すのは誰だ～」を開催。現代美術家の岡田裕子氏らとワークショップを実施。
2019年：「一緒につくって一緒に食べて～食を通した共生への試み～」を千葉市美術館で開催。
2020年：「不安読書週間」を千葉市生涯学習センターにて開催。アーティストの米谷健+ジュリア氏とのトークも開催。
2022年：ワークショップ「(君の中にいる)ヒーロー～a hero(lies in you)～」を山本高之氏と行う。

WiCANは、アートを通じて地域社会に貢献するという理念のもと、多様な活動を展開しています。その活動は、地域住民に新たな発見や交流の機会を提供し、地域社会の活性化に貢献しています。

外部リンク

千葉アートネットワーク・プロジェクト
千葉アートネットワーク・プロジェクト（WiCAN） - 千葉市美術館
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