千葉クロスカントリー大会

千葉クロスカントリー大会

千葉クロスカントリー大会（ちばクロスカントリーたいかい）は、日本国内で毎年2月に開催されるクロスカントリーの大会で、千葉市にある昭和の森公園を舞台に行われます。この大会は、日本陸上競技連盟の主催で、国際的な認知度も高いIAAFパーミット大会として位置づけられています。大会は、世界クロスカントリー選手権の日本代表選手の選考会も兼ねて実施されるため、非常に注目されています。

大会の歴史は1962年にさかのぼり、最初は全国断郊競走大会として例年1月に千葉市の検見川および習志野市で行われていました。1966年に全日本クロスカントリー大会に改組され、その第1回大会が奈良公園で開催されたのが始まりです。大会はその後、東京大学検見川総合運動場と奈良公園の交互開催が続きましたが、1987年を境に日本人選手に加え外国人選手も招待されるようになり、1989年第24回大会からは「千葉国際クロスカントリー大会」と改称されました。

大会で競われるコースは、丘陵地に設けられた公園内で約3000メートルの周回路です。このコースでは、直径約0.5メートルの丸太が障害物として2ヶ所に配置され、狭い走路が複雑に曲がりくねっています。レースは陸上競技場で行うトラックレースとは異なり、自然の傾斜や不整地に適応する必要があり、多くの部分で芝生や土が露出しています。2012年にはコース設定が大きく変更され、さらに新たな競技のスタイルが設けられました。

2016年大会では、全国中学生クロスカントリー選手権と併催される形となり、「国際」の名称が消えましたが、選考会機能は続いていました。2017年の大会では、各種目の距離が大幅に見直され、これに伴って世界クロスカントリー選手権大会の選考会としての役割は終了しました。

実施される種目

大会では、一般男子部門においては20km、10km、5kmが設定され、一般女子も同様の距離で競い合います。ジュニア部門では男子が10kmと5km、女子が5kmのレースが行われ、中学生部門では男女ともに3kmの距離が設定されます。さらに、小学生のカテゴリでは1.5kmのレースが開催される予定です。

歴代優勝者

1987年以降の男子12000mおよび女子6000mの歴代優勝者については、それぞれの年の記録が存在します。特に、第30回大会と第32回大会はアジアクロスカントリー選手権を兼ねて開催されました。いずれも8000mのコースで競技が行われるなど、過去の大会における多様な試みがみられます。

千葉クロスカントリー大会は、日本の陸上競技シーンにおいて、独自の地位を築いており、選手たちにとって重要な大会となっています。陸上競技のファンにとって、この大会は見逃せないイベントとなっており、今後ともその発展が期待されます。

もう一度検索