千葉マリア

千葉マリア（ちば まりあ）

日本の歌手、タレント。本名をと枝（とえだ）みつという。1949年3月31日、千葉県茂原市に生まれる。その波乱に富んだ半生は、多くの人々の関心を集めてきた。

芸能活動と転機

千葉マリア氏は、1971年に「千葉マリヤ」名義でシングル『薔薇の涙』を発表し、歌手としてのキャリアをスタートさせた。その後、活動名義を「千葉真利亜」と改め、さらに現在の「千葉マリア」へと変更している。伸びやかな歌声でファンを魅了したが、その芸能生活は思わぬ方向へと進んでいく。

俳優の松方弘樹氏との間に生まれた隠し子の存在がメディアで大きく報じられたことは、彼女の芸能活動に決定的な影響を与えた。この騒動により、彼女は事実上、芸能界の表舞台から遠ざかることとなった。

政治活動への挑戦

芸能界から距離を置いた後、千葉マリア氏は政治の世界に足を踏み入れる。2001年7月に行われた第19回参議院議員通常選挙では、自由連合の公認候補として比例代表区から立候補した。しかし、残念ながら議席を獲得するには至らず、得票数は3736票にとどまった。選挙活動を通じて、自由連合の組織委員会女性局次長という役職も務めている。

家族構成

千葉マリア氏の家族関係は複雑である。歌手デビュー前に一度結婚しており、その際に長男となる十枝晃太郎氏を出産している。しかし、歌手デビュー前にはすでに離婚しており、デビュー当時はこの離婚歴を公にしていなかった。その後、俳優である松方弘樹氏との関係から、次男となる十枝真沙史氏が生まれている。長男の十枝晃太郎氏は、現在、館山市に拠点を置く薬物依存回復支援施設「館山DARC」の代表を務めている。

現在の活動

現在、千葉マリア氏は千葉県館山市に居を構え、社会貢献活動に尽力している。特に力を入れているのが、女性専用の薬物依存リハビリ支援である。非営利活動法人（NPO法人）「S.A.R.S千葉」を設立し、その代表として、依存症に苦しむ女性たちの回復と社会復帰をサポートする活動を行っている。自身の波乱万丈な経験や、家族の経験も踏まえ、同じような困難に直面している人々への支援は、彼女のライフワークとなっている。

作品リスト

シングル

薔薇の涙
恋は波まかせ
流れ流れて長崎へ
ギター子守唄
さよならの朝
泣きべそ天使
旅立つあなたに
酔恋
酔いどれ船
嘆きのファド
私がいなけりゃだめな人
昭和ルネッサンス
東京ジブシー
モナコのお姫様
愛もう一度
きみまろのやってられない（綾小路きみまろプロデュース）
春を信じて

著書

『馬鹿でもいいサー』（2004年、モッツ出版）

関連事項

妾（愛人）
隠し子
* 自由連合

千葉マリア氏は、芸能界での成功と挫折、政治活動への挑戦、そして家族の絆という、多くの出来事を経験してきた。現在は、その経験を活かし、社会の片隅で困難を抱える人々、特に薬物依存に苦しむ女性たちの支援という形で新たな人生を歩んでいる。その活動は、過去の出来事を乗り越え、より良い社会を目指す強い意志の表れと言えるだろう。

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