本吉町

宮城県本吉町について

概要

本吉町（もとよしちょう）は、宮城県北東部、太平洋に面していた本吉郡に属する町でした。2009年（平成21年）9月1日に気仙沼市へ編入され、その歴史に幕を閉じました。

地理

町の大部分は山林で占められ、海岸線は南三陸金華山国定公園に指定されていました。山々が連なり、その間を縫うように河川が流れる自然豊かな場所です。

主な山岳:

• - 徳仙丈山
• - 田束山
• - 大神宮山
• - 長の森山

主な河川:

• - 馬篭川
• - 津谷川
• - 沖ノ田川

歴史

奥州藤原氏の時代には、大谷鉱山が金の産出地として栄え、平泉黄金文化を支えました。その後、南北朝時代には葛西氏、江戸時代には伊達氏の所領となりました。

明治時代に入ると、1869年に桃生県に属し、1875年には御岳村と大谷村が誕生しました。1941年には御岳村が町制を施行し津谷町に改称。1955年に津谷町、小泉村、大谷村が合併し、本吉町が誕生しました。

行政

最後の町長は森琢男氏でした。町は栗駒町（現：栗原市）と友好都市「吉里吉里同盟」を締結し、海外では中国吉林市昌邑区と国際友好都市関係にありました。

警察は気仙沼警察署の管轄下にあり、本吉駐在所と大谷駐在所が置かれていました。消防は気仙沼・本吉地域広域行政事務組合が担い、本吉分署が設置されていました。医療機関としては、本吉町立病院がありました。

経済

2000年の国勢調査によると、第一次産業就業者は1,054人、第二次産業就業者は2,224人、第三次産業就業者は2,596人でした。町の経済は、農業、漁業、製造業、商業など多岐にわたっていました。

郵便局は津谷郵便局、大谷郵便局（共に集配局）、陸前小泉郵便局、馬籠郵便局が運営していました。

教育

教育機関としては、宮城県本吉響高等学校、本吉町立津谷中学校、小泉中学校、大谷中学校、そして津谷小学校、馬籠小学校、小泉小学校、大谷小学校がありました。

交通

鉄道はJR気仙沼線が通り、蔵内駅、陸前小泉駅、本吉駅、小金沢駅、大谷海岸駅がありました。本吉駅が町の中心駅でした。バス路線としては、高速バス・仙台 - 南三陸線とミヤコーバスが運行していました。道路は国道45号、346号、県道18号、65号、206号、233号が整備されていました。

名所・旧跡・観光スポット・祭事

町内には、前浜貝塚、徳仙丈山（ツツジの群生地）、田束山、田束経塚群、大谷鉱山、本吉町大谷鉱山歴史資料館などの史跡・観光スポットがありました。また、はまなすステーション、モーランド本吉、南三陸シーサイドパレスなどのレジャー施設もありました。

海水浴場としては大谷海水浴場と小泉海水浴場がありました。

祭りやイベントとしては、徳仙丈山つつじ祭り、田束山石像公園祭り、大谷シーサイドフェスタ、小泉川夏祭り、マンボウサンバ大会、本吉町長杯サーフィンコンテスト、山田大名行列、本吉町産業まつりなどが開催されていました。

関連項目

宮城県の廃止市[[町村]]一覧

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