千葉源蔵

千葉源蔵は、1915年（大正4年）3月25日に山形県米沢市で生まれ、1988年（昭和63年）9月21日に生涯を閉じた日本の実業家です。彼は、文藝春秋社の社長を務め、その他にも日本雑誌協会、日本雑誌広告協会、出版健康保険組合などの要職を歴任し、出版業界の発展に大きく貢献しました。

山形県立米沢商業学校を卒業後、1938年（昭和13年）に法政大学経済学部を卒業し、文藝春秋社に入社しました。入社後は、営業部長、業務局次長といった要職を歴任し、1953年（昭和28年）には取締役に選任されました。その後、1968年に常務、1974年に専務、そして1979年には社長へと昇進し、1984年に会長、1988年には名誉会長に就任しました。

千葉源蔵は、その豪快な人柄で知られ、菊池寛もその人柄に惚れ込んだと伝えられています。また、大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員も務めるなど、幅広い分野で活躍しました。さらに、山形県人会東京連合会の会長や米沢有為会の会長も務め、出身地の振興にも尽力しました。

彼の功績は、没後も称えられ、1991年（平成3年）には電通からマスコミ功労者顕彰を追贈されました。千葉源蔵は、出版業界の発展に大きく貢献しただけでなく、その人間性も多くの人々に愛された人物でした。

著書
『文藝春秋の六十年の歩み』文藝春秋、1982年1月。

参考文献
山形放送株式会社新版山形県大百科事典発行本部事務局編 『新版山形県大百科事典』 山形放送、1993年。
『日本人名大辞典』講談社、2001年。ISBN 4062108003。
『現代物故者辞典』紀伊国屋書店

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