千葉県立中央図書館

千葉県立中央図書館：歴史と役割

千葉県立中央図書館は、千葉県千葉市中央区に位置する県立の公共[[図書館]]です。図書、雑誌、新聞、マイクロフイルムなど、多様な資料を所蔵し、千葉県内の図書館ネットワークの中核を担う重要な役割を担っています。同県にある西部図書館（自然科学・技術系資料充実）、東部図書館（文学・歴史分野資料充実）と連携し、県内3館の調整機能を持つセンター館として、特に千葉県関係資料や児童サービスの充実を図っています。

建築物自体も、大高正人氏設計による近代建築として高く評価されており、DOCOMOMO JAPAN選定 日[[本におけるモダン・ムーブメントの建築]]にも選定されています。歴史と文化、そして近代建築を体感できる空間となっています。

歴史を紐解く

千葉県立中央図書館の歴史は古く、1892年（明治25年）、千葉県教育会附属書籍館として開館したのが始まりです。これは千葉県内における最初の図書館という歴史的意義を持っています。その後、名称や場所を変えながら発展を続け、1933年（昭和8年）には県中央図書館の指定を受け、1951年（昭和26年）には現在の名称である千葉県立中央図書館となりました。1968年（昭和43年）には現在の図書館建築が完成し、新たな一歩を踏み出しました。

その後も、2001年（平成13年）にはウェブサイトを開設し、2010年（平成22年）には千葉大学附属図書館との相互協力協定を締結するなど、現代社会の変化に合わせた図書館運営を行っています。

サービスと利用案内

開館時間は、平日は午前9時から午後7時まで（児童資料室は午後5時まで）、土日祝日は午前9時から午後5時までです。休館日は、月曜日（祝日・休日の場合は翌日）、館内整理日（毎月第3金曜日、祝日・休日の場合は前日）、年末年始（12月28日～1月4日）、および特別整理期間（年間10日以内）となります。

貸出は、千葉県内に在住・在勤・在学の方を対象としており、1人5冊まで、貸出期間は2週間です。返却期限内であれば1度だけ延長も可能です。便利なことに、県立図書館3館のいずれでも返却できます。

アクセスと周辺環境

図書館は亥鼻公園内にあり、千葉県文化会館、千葉市立郷土資料館（千葉城）に隣接しています。周辺には千葉大学亥鼻キャンパス、千葉県庁、千葉県警察本部、千葉県文書館、千葉地方裁判所・家庭裁判所、千葉地方検察庁など、重要な施設が集まっています。

アクセス方法は、千葉都市モノレール県庁前駅から徒歩約5分、JR本千葉駅から徒歩約7分、京成千葉線千葉中央駅から徒歩約15分です。バスを利用する場合は、JR千葉駅から「県庁前」行きのバスでアクセスできます。また、京葉道路松ヶ丘インターチェンジからも近いです。

移動図書館「ひかり号」の歴史

1949年から1997年まで、千葉県立中央図書館は移動図書館「ひかり号」を運行していました。これは、米軍払い下げの車両を改造したもので、県内各地を巡回し、書籍を貸し出すサービスを行っていました。当初は直接貸出方式でしたが、後に配本所を設置する間接サービスに転換し、1997年に運行を終了しました。「ひかり号」は、特に図書館が未整備の地域において、読書機会の提供に大きく貢献しました。

分館の設置と廃止

1948年から1987年にかけて、千葉県立中央図書館は県内8箇所に分館を設置していました。これらの分館は、市町村立図書館内に併設される形で運営され、地域住民への図書館サービス向上に貢献していましたが、西部図書館の開館に伴い1987年に廃止されました。

関連図書館

千葉県立中央図書館以外にも、千葉県には千葉県立西部図書館（自然科学・技術系資料充実）と千葉県立東部図書館（文学・歴史分野資料充実）があります。これらの図書館と連携することで、県民全体への情報提供をより充実させています。

まとめ

千葉県立中央図書館は、長年にわたり、県民の学習と文化向上に貢献してきた歴史ある図書館です。近代建築としての価値も高く、貴重な資料を数多く所蔵しています。今後も、県民にとってなくてはならない存在であり続けるでしょう。

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