千葉県立佐倉南高等学校

千葉県立佐倉南高等学校

千葉県佐倉市太田に所在する千葉県立佐倉南高等学校（ちばけんりつ さくらみなみこうとうがっこう）は、「佐南（さなん）」という略称で地域に親しまれている県立学校です。1983年（昭和58年）に開校して以来、教育環境の整備と教育内容の充実に努めてきました。

教育理念と目標

本校は、「自律・創造」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりが社会の変化に主体的に対応し、新たな価値を創造できる人材育成を目指しています。学校教育目標としては、以下のような人物像の育成を重視しています。

誠実な心をもち、目標達成のために粘り強く努力を継続できる人間。
日々の学習に真摯に取り組み、幅広い知識と深い教養、そして広い視野を備えた人間。
心身ともに健康であり、持続可能な社会の実現に貢献できる力を持つ人間。
他者への思いやりや優しさを大切にし、互いを尊重しながら共に生きる力を育む人間。

これらの目標に基づき、生徒たちが豊かな人間性を育み、社会の一員として活躍するための基礎を培っています。

設置学科と特色

設置されている学科は普通科のみですが、その中に情報コースを設けている点が特色です。情報コースでは、普通科の科目に加え、情報テクノロジーや情報デザインといった専門的な科目を深く学ぶことができ、高度情報化社会に対応できる知識・技術の習得を目指します。

過去にはアマチュアレスリングの強豪校としても知られ、数々の実績を上げてきました。部活動においては、現在も多様な運動部と文化部が活動しており、生徒たちは学業とともに部活動に励み、心身を鍛え、豊かな人間関係を築いています。

主な部活動には、野球部、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部、ソフトボール部、ソフトテニス部、卓球部、バドミントン部、弓道部、陸上競技部といった運動部や、書道部、吹奏楽部、美術工芸部、ニューライフ部、合唱部、茶道部、写真部といった文化部があり、生徒の多様な興味関心に応じた活動の場を提供しています。

沿革

本校の歴史は、1983年の開校に始まります。その後、教育内容の刷新を図り、1999年（平成11年）4月1日には普通科に情報コースが新設されました。国際理解教育や持続可能な開発のための教育（ESD）にも積極的に取り組み、2010年（平成22年）1月11日にはユネスコスクールに加盟しています。また、2012年（平成24年）4月1日からは千葉県立印旛特別支援学校さくら分校が併設され、共生社会の実現に向けた学びも進められています。そして、2022年（令和4年）4月には、千葉県立佐倉東高等学校定時制と統合し、三部制定時制へと移行しました。これにより、多様な生徒のライフスタイルや学習ニーズに対応できる、より柔軟な教育体制を確立しています。

アクセス

本校へのアクセスは、JR東日本総武本線・成田線の佐倉駅が最寄り駅となります。佐倉駅からは、ちばグリーンバスの佐倉南高校循環線を利用し、「佐倉南高校」バス停で下車すると学校は目の前です。京成本線の京成佐倉駅からもJR佐倉駅へのバスが運行しており、乗り換えることでアクセス可能です。

著名な卒業生

本校からは、様々な分野で活躍する卒業生を輩出しています。プロレスラーのBen-K氏、お笑い芸人のチーモンチョーチュウ氏、同じくお笑い芸人のゆうたろう氏、シンガーソングライターでバンドMANISHのキーボードを担当していた西本麻里氏、アトランタ五輪女子クレー射撃日本代表の吉良佳子氏、総合格闘家の石川英司氏、作曲家のARAKI氏など、多岐にわたる分野で多くの卒業生が活躍しています。彼らの活躍は、後輩たちの大きな刺激となっています。

千葉県立佐倉南高等学校は、歴史の中で変化を遂げながらも、生徒一人ひとりの可能性を引き出し、地域社会に貢献できる人材育成を目指し、教育活動を続けています。

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