千鳥橋 (岐阜市)

千鳥橋の概要

千鳥橋（ちどりばし）は、岐阜県岐阜市の長良川に位置する市道の橋であり、地域の観光を促進する重要な役割を果たしています。1960年代の岐阜市では、東北部の開発や、長良川沿いの観光地としての発展が求められていました。そのため、藍川橋と長良橋の間に新たな橋の建設が強く望まれていました。

建設の歴史

千鳥橋の建設は、1967年（昭和42年）に岐阜市が単独事業として工事を始め、1969年（昭和44年）3月に完成しました。橋の名前は、1963年（昭和38年）に開催された新年歌会の御製に由来しています。松尾市長（当時）が命名したこの名前は、「長良川 鵜飼の夜を川千鳥 河鹿の声の 近くきこゆる」と詠まれた詩からとられています。

橋の構造と仕様

千鳥橋は、岐阜県道94号岐阜美濃線に接続する右岸の取付け道路に半ループを描く形で設けられています。橋の全長は215.5メートルで、幅は9.6メートルです。橋梁形式は、1969年に開通した部分が三径間連続鈑桁橋であり、1988年には上流側に自動車専用の継ぎ足し工事が行われた結果、三径間連続箱桁橋となっています。

供用開始と運用

千鳥橋は、1969年3月に供用を開始しましたが、その後1988年に自動車専用の新しい区間が増設され、現在では歩行者専用部分と自動車専用部分が共存しています。

周辺の安全に関する取り組み

千鳥橋の周辺、大きく流れる長良川では水難事故が頻発しています。このため、岐阜県は適宜、注意喚起を行っています。特に川遊びやバーベキューを目的とした観光客が集まる夏季には、周辺に遊泳禁止を促す横断幕が掲示され、事故の防止が図られています。観光客の安全を確保するため、地域では多くの取り組みが行われています。

まとめ

千鳥橋は、岐阜市の発展と観光推進に寄与する重要なインフラであり、その美しい景観とともに多くの人々に利用されています。長良川の自然を楽しむ場として、また安全に配慮しながら地域の魅力を発信する役割も担っています。

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