半田埠頭駅

愛知県半田市十一号地にある半田埠頭駅は、衣浦臨海鉄道の半田線に属する貨物専業の鉄道駅です。

歴史

半田埠頭駅は、1975年（昭和50年）11月15日に営業を開始しました。開業に際して、それまで国鉄武豊線の各駅で行われていた貨物取扱業務のうち、4つの駅の機能が本駅に集約されました。その後、コンテナ貨物の需要増加に対応するため、2003年（平成15年）10月1日には新たなコンテナホームが増設されています。

駅構造

本駅は地上に設けられた構造を持つ貨物駅で、2つのホームと3本の線路から構成されるコンテナヤードを備えています。南側のコンテナホームは、駅が開業した際に有蓋車（屋根のある貨車）向けに設置されていたホームを改修したもので、現在も上屋が残っています。一方、北側のホームは、1990年代以降に進められた駅構内の改良工事の一環として整備され、2003年（平成15年）10月1日から運用が開始されました。この北側ホームは、一度に10両のコンテナ車に対応できる能力を持っています。2024年（令和6年）の時点では、通常はこの北側コンテナホームのさらに北側に位置する着発荷役線が主に利用されています。

半田埠頭駅は、単なる貨物取扱駅としてだけでなく、衣浦臨海鉄道にとって非常に重要な中枢拠点としての役割も担っています。駅構内には、同鉄道の車両が所属する半田埠頭機関区という車両基地が併設されているほか、線路や鉄道施設の保守・点検を行う保線・施設保全部門である半田埠頭保全区も置かれています。

また、構内にはかつて当駅で解体作業が行われていたタキ5500形貨車の車輪が記念として保存されています。

取扱貨物

現在、半田埠頭駅で主要に取り扱われているのはコンテナ貨物です。具体的には、一般的な12フィートコンテナのほか、より大型の20フィートコンテナも取り扱っています。駅の近くに衣浦トンネルがある地理的な利便性から、半田市周辺地域から発生・到着するコンテナだけでなく、衣浦湾を挟んで対岸に位置する碧南市方面との間で発着するコンテナ貨物も当駅を経由して輸送されています。

かつては車扱貨物として、廃車となった貨車の解体作業が当駅で行われており、そのための貨物も取り扱われていました。しかし、現在では貨車の解体は別の場所で行われるようになっています。

駅周辺

駅の周辺には、日本の主要な鉄道車両メーカーである日本車輌製造の衣浦製作所が立地しています。また、前述した衣浦トンネルも駅近くにあります。

隣の駅

衣浦臨海鉄道半田線においては、東成岩駅の次が半田埠頭駅となります。

東成岩駅 - 半田埠頭駅

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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