東成岩駅

東成岩駅（ひがしならわえき）

東成岩駅は、愛知県半田市旭町三丁目に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）と衣浦臨海鉄道の駅です。JR東海の武豊線と、衣浦臨海鉄道の半田線（貨物線）が乗り入れています。駅番号はCE08。

概要

東成岩駅は、武豊線を運営するJR東海と、半田線を運営する衣浦臨海鉄道が管理しています。武豊線は愛知県の大府駅と武豊駅を結び、半田線はこの駅から半田市内の半田埠頭駅まで伸びています。

武豊線はJR東海が施設を有する第一種鉄道事業者であり、大府駅から東成岩駅までは日本貨物鉄道（JR貨物）がJR東海から借用して貨物列車を運行する第二種鉄道事業者となっています。ただし、駅自体はJR貨物には属しません。

開業は1933年（昭和8年）。当初は武豊線の単独駅でしたが、1975年（昭和50年）に半田線が開業しました。

歴史

東成岩駅は、1886年（明治19年）の武豊線開通から40年以上経った1933年（昭和8年）12月7日に開業しました。1930年代前半に開通した知多鉄道（現・名鉄河和線）への対抗策として実施された気動車列車の運転開始・列車増便にあわせて新設された駅の一つです。

開業当初は旅客専用の駅でしたが、1945年（昭和20年）から貨物の取り扱いを開始しました。しかし、1975年（昭和50年）11月の衣浦臨海鉄道半田線の開業と引き換えに貨物営業は廃止され、国鉄所管駅については開業時と同様の旅客専用の駅となりました。1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化に伴い、JR東海に継承されています。

年表

1933年（昭和8年）12月7日：国有鉄道武豊線の半田・武豊間に開業。旅客のみを取り扱う。
1939年（昭和14年）7月21日：中央本線の大曽根駅・千種駅・鶴舞駅を発着する旅客の取り扱いも開始。
1941年（昭和16年）1月20日：ホーム延伸。
1944年（昭和19年）11月11日：武豊駅方面に約700m移転。
1945年（昭和20年）5月1日：貨物の取り扱いを開始。
1947年（昭和22年）4月16日：旅客取り扱い区間の制限を廃止。
1975年（昭和50年）11月15日：衣浦臨海鉄道半田線が開通。当駅での貨物の取扱いを廃止。あわせて駅を無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東海の駅となる。
2006年（平成18年）11月25日：ICカード「TOICA」の利用が可能となる。
2013年（平成25年）10月1日：集中旅客サービスシステム（現・お客様サポートサービス）の導入に伴い、自動券売機・自動改札機を設置。

貨物営業

1945年5月より貨物の取り扱いを開始し、車扱貨物を専用線発着のものに限って取り扱っていました。駅に接続していた専用線は、駅の東隣で操業する川崎製鉄知多製造所（現・JFEスチール知多製造所）のもので、工場への原料輸送や工場からの製品輸送に使用されていました。1975年11月に東成岩駅での貨物の取り扱いは廃止されましたが、衣浦臨海鉄道半田線経由に専用線は切り替えられ、1996年（平成8年）3月まで使用されました。

駅構造

島式ホーム1面2線の地上駅で、単線区間にある交換駅です。列車交換が可能で、旅客列車は左側通行ですれ違います。半田線は2番線から北側へ分岐しており、武豊線・半田線を直通する貨物列車は2番線南方にある機回し線で機関車を付け替えてスイッチバックを行います。2015年3月に武豊線は電化されましたが、機回し線は非電化のままです。

駅舎は1番線側にあり、構内踏切でホームと繋がっています。無人駅で、管理駅は大府駅。2013年10月1日より集中旅客サービスシステムが導入され、自動券売機・自動改札機が整備されています。衣浦臨海鉄道の運転扱いの小屋が駅構内にあり、貨物列車が半田線へ出入りする際には同社の係員がタブレットの取り扱い業務を行います。貨物列車はホームに停車しません。

のりば

利用状況

名鉄青山駅より利用客数は少ないですが、近年は増加傾向にあります。

停車列車

武豊線を走行する列車は各駅に停車する列車のみのため、全列車が停車します。かつて運行されていた快速列車も停車していました。

駅周辺

JFEスチール知多製造所
名古屋鉄道（名鉄）河和線・青山駅
半田コロナワールド
イオン半田店
ロピア 半田店（2024年6月20日オープン）
ドン・キホーテ半田店

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

武豊線

半田駅 (CE07) - 東成岩駅 (CE08) - 武豊駅 (CE09)

衣浦臨海鉄道

半田線

東成岩駅 - 半田埠頭駅

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